僕も昔このような愚行に手を染めたことがあり、でもそういうのって、多く自己満足を孕むものではあるんだけど、いろいろ考え方があるわけです。たとえば、コラボですね。自主企画。わかるのだ。うん。あるいは、音楽や歌詞との併行的な世界表現。小説の文章とか、ドラマやアニメ、もうインスパイアされちまったぜ的なね。ここらへんをどう踏み込んでいるのかっていうので、POINTが違うわけです。僕は個人的に、この手の発想には正直憧れというのがあり、羨ましく、そしてニヤニヤしながら読ませていただいた。レンジが広いので、もう色々わかってしまう。というか、勝手に妄想してしまう。あえて言おう。アツいな(p_-)
自主企画「DEEN好き集まれぇぇぇ!」用に書かれた作品。
企画自体はDEENの曲のタイトルを題材とした作品であること。
そのなかで、企画主の桐華さんが、まず取り出されたのが「このまま君だけを奪い去りたい」。
夏の海岸で告白のために女の子を呼び出した主人公。
男の子ならだれもが経験したことがあるような、青い、じれったい感覚。
桐華さんらしい、コミカルなタッチで、そして、芯のある魅力的な女の子とともに描かれる、夏の掌編。
せっかくだから、「このまま君だけを奪い去りたい」をBGMで掛けながら読んだら、胸の奥が締め付けられて、日の落ちる海と星空が、ブワァァーーッと広がりましたよ!