目を閉じて、全然起きないお母さん。大好きなお母さんに起きてもらいたい。そう思った子供は、ある事に気付きました。そうだ、電池を入れればいいんだ!無邪気な語り口調が、言いようのない怖さを出しています。ホラー小説はたくさん読んできましたけど、これほど怖いと思った話はそうありません。
子どもの純粋さは時としてこわいものがあります。きっとこの子も悪気なんて……淡々と事が進んでいく文章構造がより恐怖を引き立てていました。こわいです、これ。