またのご来店をお待ちしています。


 私の名前は骨壺ドクロ、またの名を「デットマンズ・キッチン」です。


 今日もなんだかんだでお仕事が終わりました。


 美味しいご飯の時間です。




「い、い、ん、で、す、か、お、ー、な、ー、?」




 私はオーナーに問いかけます。




「はい、心残りはありません。 契約は満了しました」




 オーナーは笑顔で答えます。


 これはいいことです。




「約束通り、心晴さんにもう一度会えた。 そして彼女の笑顔がもう一度見られた。 それで充分です」




「そ、れ、は、よ、か、つ、た、で、す」




「はい、後は煮るなり焼くなりお好きにどうぞ」




「わ、か、り、ま、し、た」




 これから美味しいご飯の時間です。


 楽しみです。




「最後にいいですか?」




「……? ど、う、ぞ?」




「……骨壺さん、……いや、この店?ですかね。 どうしてあなたは食べる前に食べ物の願いを叶えてくれるのですか?」




 おーなーは不思議そうです。


 頑張って答えます。




「わ、た、し、は、に、ん、げ、ん、が、す、き、で、す」


「な、の、で、こ、こ、に、き、た、ひ、と、を、た、べ、ま、す」


「で、も、に、が、い、の、よ、り、あ、ま、く、て、し、よ、つ、ぱ、い、の、が、す、き、で、す」




「なるほど」




 オーナーは満足そうです。


 やりました。


 嬉しいです。




「それならきっと私は美味しいはずですよ」




「そ、れ、は、た、の、し、み、で、す」




 私は食事を始めます。


 食事の時は形が崩れます。




 でも、しっかりたっぷり食べるから、仕方ないのです。




「い、た、だ、き、ま、す」



















 私はいつでもご飯を待ってます。


 またのご来店をお待ちしています。

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デットマンズ・キッチン 作家志望Vtuber「僕話ヒノトリ」 @bokuwahinotori

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