錆びた箱庭

作者 七町藍路

20

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★★★ Excellent!!!

原因不明の病に悩まされる涼弥は、療養のため、田舎に引っ越す。
涼弥自身も就学前は住んでいた家だが、祖父の死後は無人になっていた。

転居早々から、無人のはずの家で起きるできごと。
進行する、涼弥の体の不調。
田舎の、謎めいた信仰。
不穏な空気が漂っていて、きっと不幸なことが起きそうで、
先が気になってやめられないのに。

強い夏の日射しに照らされて、古い家で、
幼馴染の篤志と過ごす色鮮やかな日々は、
泣きたいくらいに美しい。

この『箱庭』を、ぜひみなさんも、最期まで見届けてください。

★★★ Excellent!!!

生きているのが不思議だ、と医者も匙を投げた。
生まれつきひどく体の弱い青年、涼弥はその夏、
今は亡き祖父の暮らした田舎の家へと移り住む。
これが最期の夏になるだろう、と確信を持って。

幼なじみの篤志は何くれと涼弥の世話を焼いた。
そして、その町の病院で涼弥の体調不良の謎に
彼らは触れてしまった。それは病ではなかった。
「ハコ」と呼ばれる得体の知れない怪異だった。

しっとりとした、そこはかとない気味の悪さが、
儚く寂しげな涼弥の一人語りによって紡がれる。
連載はまだ途中。
続きも楽しみにしています。