銀河系を舞台にした圧巻のストーリー

精神感応的に《繋がった》者たちと《繋がって》いない者たちが、それぞれの思惑を交錯させつつ約千年の歴史を紡ぎ上げていく様が描かれた重厚な作品です。
そして、銀河系のマクロなストーリーだけでなく、魅力的な各登場人物のミクロなストーリーも丁寧な心理描写を交えて描かれており、それだけでも十分に楽しめます。
個人的には、第三部のカナリーと第五部のファナがお気に入りです。

飛び飛びの五つの時代が舞台となった五部作ですが、最後はちゃんとひとつに《繋がって》いきます。
SF好きなら、時間をかけてでも読む価値のある大作です。

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