◤噂と御対面
夕日ってなんだかロマンチックよね。
街が赤くなってゆらゆら揺れて日が沈んでいく…
こんな素敵な瞬間を貴方と2人で過ごしたい。…なのに。
『ごめん、俺…』
あんなこと言われるなんて。
「こっちなら大丈夫かな?」
夕日に向かって静かに微笑んだ__
「あれ?珍しいじゃん。今日は尚也と帰らなかったのー?」
彼を探しに街をふらふら歩いていると同年代の子に話しかけられた。
「私っていつも尚也君と一緒に帰ってるの?」
つい嬉しくて笑顔で質問をしてしまった。
尚也君と下校?いいな。いいなぁ。
とっても仲良しなのね。私と尚也君。羨ましい…。
「なぁにー?にやにやしちゃって!いっつも一緒に帰ってるじゃん。喧嘩したんなら聞くから電話して!またねっ」
携帯を持った手をぶんぶん振って行ってしまった。
「また明日。」
私も手を振って見送り、少し考える。
「いつも一緒に帰ってるなら、家に向かってるのかな…?」
私は家の方向へと歩き始めた。
紅鋏 ラムネの子 @step920
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