向日葵が枯れても、夏はまた来て、彼女はずっとそこにいる。

はじめから終わりまで、七瀬というヒロインが強すぎて、美しすぎる。
余命一月という理不尽や、自分を除け者にする世界にも負けることのないその姿は本当に、高く強く咲く向日葵のようでした。また、どこか諦めたような振る舞いや達観した態度の描写が、七瀬朱里という人間に儚げな陰りをもたらしていて、「明るいだけじゃない」彼女の魅力が伝わりました。
だからこそ、「僕」はそんな七瀬を忘れられないのでしょう。

至る所が「向日葵」をモチーフに書かれており、それを心に留めておくと一層深みが増すお話だと思います。