三日目、昼。
誰が最初に言いだしたのかは、この後のプレゼンに響くために伏せるが、代理戦争が始まって47時間が経過した段階で、ある社長候補が残り時間を訪ねた。
あるものはあと1時間と答え、別のものは25時間と答えた。
事前に配られた資料には三日間という曖昧な表現のみであり、正確な記載はなかった。
その上で、社長候補五人には、残り時間を1時間か25時間か、多数決を含めて決める手段がなかった。
何故ならば、それを決めて、他へと強制できる権限を誰が持つかがこの戦争の目的であり、この段階で妥協することはそれ即ち敗北を半ば認めることだと、五人全員が認識していた。
……残り1時間が半分になったころ、妥協案が成立した。
▼
原則、48時間で一旦の終了とする。
その後、追加の24時間の延長戦を追加する。
延長戦に参加するかどうかは、48時間経過後、本来ならば回収に用いられる予定だった5分間に限定され、決定する。
戦線離脱を求める場合は通常通り元の世界へと転送される。
延長戦参加を望む場合はそのまま残り、前48時間同様のルールで24時間を戦い抜く。そしてその後、開始より72時間後には全生存者を回収して、全ての戦争を終了とする。
▲
以上を、社長候補五人の連名として開示、同時に各オペレーターへと通達された。
……なお、問題の根源である曖昧な表現を用いた『道化』ユージョー=メニーマネーに対し、満場一致でペナルティを課すことが決定され、上記通達と共に開示された。
自主企画 『異世界社長戦争』 用設定 負け犬アベンジャー @myoumu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます