2 彼との成り行き
まず、私と彼が出会ったきっかけです。
きっかけは私が習っているダンス団体のメンバーの1人でした。彼の優しさに惹かれ付き合い始めたのは14歳(若!!笑)で、彼は当時18歳。私より歳は4つ上。誰にでも優しく、趣味も合う素敵な人でした。
当時の私は中学校に馴染めず不登校気味。親にも先生にも迷惑をかけ、どんどん闇に押しつぶされる、いわゆる面倒なメンヘラ中学生でした。そんな中気分転換にと足を運んだダンススクール。彼という存在はまるで神様で、私の中の全てになるにはそう難しくありませんでした。まだ未熟だったのも私が彼に夢中になった理由の1つです。
たくさん出かけたし、喧嘩もした。喧嘩より私が泣いてしまい、彼がなだめる。そんな時間の方が多かったかもしれません。私の中では彼が全て。彼もきっとそうだったのだと思います。
時は流れ高校生になりました。彼は社会人になり、お互い慣れない環境で必死に生きていました。しかしどうでしょう。あれだけ地獄だった中学校とうって変わり、高校は天国でした。理由としては他の中学校の生徒が混ざり合い、校則もゆるく、自由度が高く友達にも恵まれたのです。
私は正直驚きました。「えっ!?男子ってこんなに優しい生き物なの!?」「えっ!?授業が楽しい!?笑ってられる!!」と、不登校時代の私はどこに行ったのか、毎日ウキウキしながら活動的に学校に登校する事ができるようになったのです。
しかし、彼は違いました。辛いながらも仕事にはしっかり就き、必死に働いてました。話せるのはお昼休みのLINE越しの私だけ。今思うと、友達に恵まれワイワイしてる私と、就職して友達の幅が一気に限られた彼。お互いのすれ違いはもう始まっていました。
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