第4話 閉店

今日1日、ドカタをやって取り敢えず、6000ペタス稼いだ。

クソ真夜中になってしまった。

チクショウ、直ぐにギルドに行けると思ったら。

って言うか、あのアホ女神は何処に居るのだろうか?

つくづくクソッタレ。


「.....?」


何処に居るのかとアホ女神を探していると。

群衆の前にやって来た。

そこで俺はとんでもない光景を目にする。


「.....なぁ!?」


アホ女神は居た。

そのアホ女神は診療所と書かれた少し離れた所で。

ヒールで金を稼いでいる様に見えた。

あの馬鹿野郎!?

路上で.....ってか、それ以前に何処で何やってんだ!


「さあ!私に貢ぎなさい!それから治療をするわ!ヒールのご加護あれ!」


「「「「「おおおおお!!!!!」」」」」


「馬鹿かテメーは!」


俺は思いっきり、群衆に突撃して良い気になっているアホ女神を殴って。

そして気絶したアホ女神を連れ去った。

診療所の奴らも困っているし、それ以外にも路上でこれって悪徳商法じゃねーか!

絶対的に妨害という事で警察が来るぞ!



「アホなのかオメーは!何処で何をやってんだ!」


「痛いじゃ無い!折角儲けていたのに!」


「場所を考えろ!診療所の真面目に働いていた人達が困っていただろ!悪徳商法みたいになっていたぞふざけんな!」


このクズ!

良い加減にしろって感じだ。

俺は路地裏で、その様に説教しながら居た。

すると、俺をパチクリして見てくる、駄女神。


「.....そう言えば、この場にいるって事は終わったって事よね?」


「そうだ。お前の服.....あれ!?」


コイツ、服装が変わってやがる。

派手になってない!

一般的な服装だ。

どういう事だいつの間に!?


「.....お前.....」


「これ、皆さんが買ってくれたのよ!凄く嬉しかった!」


なんてこった。

俺のこのドカタの努力返せこの野郎。

思いながら、駄女神を睨んだ。

このクソ野郎、働いている間に買ったってか。


「駄女神。まさかと思うが、金も稼いだ.....」


「たっくさん稼いだわ!」


「.....」


ドカタで働いた意味が。

俺は盛大に駄女神の頬を引っ張った。


「ま、まぁ良いじゃない。これでギルドに行けるわ」


「.....」


暫くはこのアホと話すまい。

もう嫌になってきた。



「.....これがギルドか」


「そうね。ここみたい」


所謂、オリンポスの正殿の様な?

そんな感じの建物。

そういや、今の時刻って何時だ?

俺の努力が無駄になって、何時なのか気になる。


「取り敢えず、中に入るか」


「.....そうね」


俺達はその様に考えながら、中に入ろうとする。

その際に、門に激突した。

門が閉まっているとは思わなかったのだ。


「なんだ!?」


(本日は営業終了しました)


「.....あら.....」


目をパチクリする、俺達。

駄女神はその様に呟く。

俺は頭を抱える。

いつになったら魔王、倒せるんでしょうね。

つくづくその様に思った。

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ボケナス冒険記 アキノリ@pokkey11.1 @tanakasaburou

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