自主企画『「極端な人」の登場する小説』へのご参加ありがとうございました。
https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054892714496
楽しく拝読しました。いまどきは、「つまらない現実をおもしろく脚色するのが小説家の仕事」になりがちなので、まさにこの連作の通りだと思います。
ただ、「小説家はおもしろい現実を書くことができない」というのもまた事実でだったりします。なぜならほとんどのおもしろいことはそれぞれの専門領域に存在しており、小説家はそれらを理解する知識がないんですね。稀に医療ミステリとかでおもしろい紹介されるくらいです。
イントロは「トワイライト・ゾーン」でしたっけね? 懐かしかったです。
最初の話、最初はギャグかなと思っていましたが、実に緻密に論理が練られていますね。
「クローズドサークル」で、一番効率的にジェノサイドをする方法から出発。
加えて、犯人側にとってこのタイミングは、まさに最適。
とどめに「館の名前」
つまり、舞台設定がなされた時に「すべての証拠は出そろった。」わけです。
「ストーリではない」といいつつ、実にしっかりと「推理小説」しています。
もう、事件編で「ここで、あえて読者に挑戦する。手がかりは嘘偽りなくここにすべて記した。もしも、読者が誤謬に惑わされることない真の眼を持つならば、論理的に犯人の犯行方法は指摘できる。健闘を祈る。」
と挑戦状を付けたほしいぐらいです。そうしたら、いかにロジカルにこの話が描かれているか、理解できると思います。
やはり「頭の出来」が違いますね!