とにかく鮮やかで艶やかな情景の数々。その光景がありありと目に浮かんでくるかのようでした。 文章を彩る伝統色といい昔の衣の名前といい、よくこんなものが次から次へと出てくるなと、感心した次第です。 設定は深く細かく、よく作り込まれていると感じました。最初に読んだときはあそこまで様々な設定が絡み合い、一つに繋がるとは予想もつきませんでした。 天子様は出番が少ないながらに、凄まじい存在感だったと感じます。