フリーライター・タクマのもとに舞い込んだオカルト誌からの仕事。それは、南海の離島で目撃された謎の生物の調査だった。
しかし、その依頼には裏があった。以前怪物を写真に収めた同業者・井上が島から戻っていないというのだ。
怪物伝説の真贋を確かめるため、そして行方不明の井上を捜索するため、タクマは島に赴く……というシナリオの怪獣小説。
南海の島というロケーション、島で出会った少女、そしてUMA……。
90年代くらいまでのエンタメに触れてきた人間にはたまらない要素の数々。
男の子の心をくすぐる展開をふんだんに盛り込んだ、おそらくはカクヨムでもトップレベルの短編SFです。必読。