第8話相川風花

今回は相川風花視点のお話しです。


主人公以外の視点を書くのは初めてなので、多分内容変なことになってると思います。

 そこらへんはどんどん書いていって慣れようと思ってます。

 ではどうぞ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




 新城がまだ5階層辺りでレベル上げをしている一方でクラスメイト達はというと。


 10階層に新城以外のクラスメイト全員が今にもオーガに挑まんとしていた。



「おーお前ら、ちゃんとレベルは上げてきたか?」


 騎手団長の人が私達に確認してくる。


「はい。全員きちんとレベルを上げてきました」


「よし。じゃ今から10階層のボスに挑むが今のお前らならほぼ確実に勝てるだろう。だからちゃっちゃっと100階層攻略して帰るぞ」


 ただ早く帰りたいだけなんですね騎手団長は。


 それにしても天道君が言った全員に新城君が含まれていない気がするのだけれど、


 それにどこ探しても見当たらないし。


 確かこのクラス31人クラスだから一人余るのよね。

 その一人は絶対彼ね。


 しかも彼のステータスは私達と比べて圧倒的に弱いから死んでしまうんじゃないかしら。少し心配ね。


 「風花~さっきから何キョロキョロしてんの?」


 私が彼を探していたのを不審に思われたみいね。


「ん?いや~新城君がいないからどこかな~って探してたの」


 そうゆうと私の話を聞いていたのか、突然荒川が話に入り込んできた。

 

 私、コイツ嫌いなのよね。


 私は一応モテるので顔には自信があるが、胸が大き過ぎるのが困る。

 だからそのせいで、男子の見る目のほとんどが私の胸をみてくる。


 しかも全員が私に告白するとき私の胸を見ながら告白してくる。


 下心が丸見えで正直気持ち悪い。


 その点、唯一私をそんな風に見ない男子が二名。


 一名は天道君。彼は私の胸を見ないが、どうやら私に脈アリのようだ。

 だけども好きではない。


 天道君はちょっと周りを見ない時があるから嫌いなのよね。

 

 そしてもう一名は、新城君。


 彼はクラスで虐められている。


 だけど変わったことに彼は虐められているのにも関わらず、へらっとしているし、ちゃんと相手に言い返したりもしている。

  

 でも私は彼が虐められている原因を知っている。


 私はとある日、懲りない告白をしてくる奴が何名もいるので今日も校舎裏に呼び出される。


 その日も正直面倒くさいし行きたくないと思っているが。真面目にちゃんと行っているだけ私は偉いと思う。


 そして少し早めに校舎裏に行こうとしていた時にとある人の後ろ姿が見えて、その人もどうやら校舎裏に向かっていた。


 私は同じ方向に行くので彼の後ろをついて行くことにしする。


 そして私は荒川達が男子生徒を虐めているのを目撃してしまった。


 先生を呼びに行こうとした時にその人が荒川達の所へ飛び出していってるのが見えた。


 私は物影からその様子を観察していた。


「何だてめぇ?ここに何しに来た?」


「そいつを虐めて何か楽しいことでもあんのか?」


「はぁ?お前には関係ねぇだろ、なんだ?正義の味方ぎどりか?さっさと消えろお前もコイツと同じ目に合わせるぞ?」


「いや、正義の味方なんか気取ってないぞ?ただ俺はソイツと仲の良い友人の頼みを受けてここに来ただけだか?」


「はっ?何それ?今の状況見てわかんない?お前が俺らに勝てるとでも?」


「最初から勝負などする気はない。だからソイツを虐めるのは止めてくれないか?」


「何でもお前にそんなこと決められなきゃならないんだ?関係ねぇやつは引っ込んでろ」


「じゃソイツを虐めから解放する代わりに次のターゲットを俺にすれば良いんじゃないか?そうすれば俺の依頼は達成され、お前達はまた人を虐めることが出来る。

まさにwinーwinだろ?」


 それを聞いていた私は何を言っているんだコイツはとなった。


 しかも荒川達もそれを悪い笑みを浮かべて了承した。


「じゃお前は友人の所へ帰れ。友人が心配してたぞ。これからは虐められずにすむんだ。安心して高校生活を謳歌しろ」


 それを聞いた男子生徒は泣きながら

『あびがどうございばす!』と言ってこの場から去っていった。


 そして始めった彼の荒川達に殴られ蹴られのオンパレード。


 だが彼は表情一つ変えずに荒川達に言う。


「なぁ?そんなに人殴って楽しいのか?

俺には楽しい日常なんてこの世界にはないからよくわからないんだが。」


「はぁ?楽しいに決まってるだろ」


 私は彼が不思議だった。


 そして私はその人の名前が新城朋樹であると言うことが分かった。


 彼はこの学校で自分が嫌われるような行動をして色々な人を助けているようだった。


 何故そんな事をするのかは疑問だが。


 助けられた人は感謝していたがそれを知らない人は彼を物凄く嫌っていた。

 

 そのせいで彼は学年1の嫌われ者になっていた。


 そしていつも一人でなにもせずぼっーと窓の外を見ている。


 そしていつも彼だけ色がなかった。


 何故か知らないが私はそんな彼が少し気になっていた。


 この感情は恋愛の感情ではないが、果たしてなんで気になってしまったのかは今だに分かっていない。


 だからなのか、私は彼のことがそんなに嫌いではない。


 しかも今まで一度も表に出さなかった、私の素の姿をこの世界に来て初めて彼の前では平気に出してしまっていた。


 私はもう少し彼と話していたいと思っていた。


 だから早く私達の所に追いついて欲しい。



 話しは戻るが、荒川が私に彼のことについて言ってくる。


「新城の奴はとっくに死んでるだろ、しょうがないさステータスが低いんだから、この世界で生きて行くには強くならなきゃいけない。でもその段階で新城は死んでしまった。アイツも可哀想にな本当」


 荒川は思ってもみないことを私に言っているみたいだ。 


「確かにね~新城の奴、もうとっくに逝ってるでしょ」


「ダメだよそんなこと言っちゃ~新城君も私達のクラスメイトの一人なんだから生きてることを願わなくちゃ」


 はぁ…異世界に来てまでもこのキャラを突き通さなければならいのは正直辛い。


「風花はほんっとに優しいよね」


「なんでアイツばっかり心配されんだよ。クソ」


 荒川がそう言っているのが聞こえてくる。


 早く追いついて来なさいよ新城君。



「よし!では行くぞお前ら、今日中には20書いて行くからな~」


『はい!』


 こうして私達は彼を覗いた30名のクラスメイトと共に100階層へと進んでいくのだった。 






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

どうやら俺は努力しないと生き残れないようです。 sorasiro @sorasiro0

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ