いつかは人には今生からの去り際があり。愛し合っていても必ずいつかはどんな形であれ別れがやってきます。そんな時だからこそ感じる本物の愛に感動します。
生前、嘘つきだった妻が幽霊として現れる。幽霊として彼に伝えた言葉さえも嘘をつく。その嘘の理由を知った時、切なさと心の温かさの両方を感じました。「今」を大切にしたいと感じる作品です。
病気で苦しいけど、そう言ったらきっとあなたが心配するから。欲しいものがあっても、あなたにねだるのは心苦しいから。私は死んだけど、あなたは生きてるんだから、良い人を見つけて幸せになって。だって、あなたが好きだから。でも、本当は? 本当の気持ちは?温かくて、切ない。切ないけど、温かい。じんとくる1175字です。
生きているうちに伝えて欲しかった、伝えたかった、妻の想い。温かいけれど、切なくて、どこか胸の奥が痛む、一言では語れない五分間です。大切な人に、何か伝えたい想いがあるなら、今、伝えたくなる、そんな作品です。
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