世界が終わるとき俺は
けろよん
第1話
まったくとんでもないヘマをしてしまったものである。
注意一秒怪我一生というが、俺は事故にあってベッドの上で寝たきりの生活になってしまった。
ああ、動けないと何も出来ん。立ち読みにも行けないし、お菓子を買いにもいけないし、窓の外を眺めることも出来ん。
そんな俺の今の楽しみといえば、ここで働いている美人の看護師さんとちょっとした面白トークをすることぐらいだった。
さて、入院生活何日目となった頃だろうか。病院で騒ぎがあった。
何でも世界が終わるらしい。
俺はみんなで終われるならそれもいいかと思ったのだが、せっぱつまった院長がみんなを帰しやがった。
ああもう、看護師さんと面白トークをすることだけが今の俺の楽しみだったのに。
何てことしやがるんだ。話す相手がいねえ。
そうこうしているうちに世界が終わった。
人生の終わりなんてこんなもんか。
世界が終わるとき俺は けろよん @keroyon
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます