第1.5章
閑話 メイドの秘密
※メージュ視点で時間は主人公が希望の書を読んでいる間になります
「ペイナ、死体処理するから手伝って」
今朝、不届きな子供がトウヤ様に盗みを働いた
子供は貨幣袋に仕掛けた盗難防止の呪術で死亡したけどペイナに怒られた
「袖に仕舞った
「わかった」
凍らせた
あの場では仕方ないけど血は抜かないといけないから解凍しなきゃ
「
「そうする」
一端出した
途中で暇そうにしてたメイドのエメラに会ったから、トウヤ様が
ヴォイニッチ邸の地下には沢山の
将軍、戦士、兵隊、傭兵、盗賊、犯罪者、スラムの成人に子供、男女問わず多くを保存してる
処理場では部位ごとに分けられ、さらに食糧と部品(ホムンクルスの)に分けられ保存庫に移される
「相変わらずの臭い」
部品(ホムンクルスの)はよく分からない液体(保存液)に付けられ、
「
これで私は清潔になった
血を抜くには解凍しないとダメだけど、ここで出来ない
ここは肉の保存庫で処理場は隣の部屋
「えーと」
あったあった、首を切って手足を切る
内臓を取って洗って………、やっぱり腸は洗わないとダメか
病気があるようなら全て捨ててもいいけど服を剥ぎ取って裸にしたところ健康で問題なさそう
「やっぱり面倒」
一人で
罰じゃなければ二人でやってるけど、それでも大変な仕事
「一日じゃ無理かな」
とりあえず凍らせたまま首を斬る
後は隣の部屋で解凍して血が抜けるまで中吊りにして……
再解凍は
「今日中に料理にして出せば問題ないわ」
どうするか考えてたらペイナが来た
「手伝わないんじゃないの?」
「そうしようと思ったけど不安だから見に来ました。アドバイスはしますが処理は貴女がしなさい」
「ちぇ」
血が抜き終わりペイナの指示で解体、皮を剥ぎ骨を抜く
「手と足の肉はどうする?」
「ミンチにして今日のハンバーグの材料にしましょう」
「了解、顔はどうする?」
「取れるところは取るつもりですが、量が少ないので目と舌と脳を取り出して、他は捨てる皮以外はミンチですね。
骸骨は元に戻せるように綺麗に割ってね」
骸骨も含め骨は綺麗にして供養する
偽装の埋葬だけど骨が無いとかわいそうって理由以外にも墓荒し対策でもあるらしい
「ねぇ」
「何?」
「人間って何だろう?」
「…珍しく哲学的な質問ね。分からないでもないけど」
私たちは人間を解体している
何度も解体して、時には生きたまま解体もしている
大抵は罪人だが、敵対してただけの罪のない人も解体している
「人間ってのはトウヤ様、戦闘用ホムンクルスの食糧よ。人間を食べないと傷が再生しない、貴女も知ってるでしょ?」
「うん、ホムンクルスは人間じゃない、人造人間。人間であろうとした化け物。
それも
それがトウヤ様」
「未完成品だから私たちが居る。それじゃダメ?」
「何となく、釣り合わないんじゃないかって」
「それを決めるのはトウヤ様よ。私たちが決めることじゃないし、…………もしかして怖気づいた?」
「ペイナ、失礼だよ!」
「トウヤ様に犯して貰えば自信も付きそうだけど、魅力ないのかな?」
「それヘコむんだけど」
「冗談、冗談、メージュはかわいいよ。その辺の女なんか嫉妬で呪うぐらいかわいいよ」
「ペイナに言われても嬉しくない」
ペイナは美人だ。美人で何でも出来る
でも、
罪悪感?当然壊れてる
出来なければ(奴隷として)売られている
トウヤ様(制作段階の戦闘用ホムンクルス)に気に入られるため美人戦闘メイドとして育った
気に入られて、お相手(夜伽)をするように教育された
そこに恋愛感情は無い。
ただ肉欲の求めるまま、相手の求めるままに付き合う仕事
流石にそれではかわいそうなので惚れ薬を飲んで喜んでやるように仕向けられたが、
エトナ・イングラシアが表に出た不具合で顔が変わり、効果がほぼ無くなった
でも、それでも相手をするなら
トウヤ様以外考えられないのだから私も相当に壊れてる
「メージュはトウヤ様のお相手(夜伽)するのは嫌なの?」
今解体してる
「嫌じゃないよ」
「それは良かった。やっぱりトウヤ様にはハーレムを築いてもらわないと!!」
トウヤ様のハーレムを想像してご機嫌になり踊り始めるペイナ
女は男を独占したがるモノだけど、ペイナは
トウヤ様のためにハーレムを築き、奉仕するのが当たり前に考えてる
「ハーレムはいいけど、まずは相手をしてもらわないとダメじゃない?」
「大丈夫ですよ、そのうち理性が飛ぶはずですから」
「なら理性が飛んだ時に襲ってもらえるようにしないとね」
「そうですね。できれば二人同時に襲ってもらいたいものです!」
こんなことを言ってるペイナは、壊れてる
「そうだね、滅茶苦茶に犯して貰わないとね!」
そんなことを期待している私も壊れてる
だって私たちは
完成し打ち明けるまで
転生ホムンクルス奮闘記 鯉妄想 @koimousou
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。転生ホムンクルス奮闘記の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます