作者さま、叫んでくださり、ありがとうございます。読者さま、多くは申しません。あなたのため、お読みください。
水害の始まりから避難、そしてそれらの終息まで。ユーモアを交えながらも実体験から語られる内容には、えもいえぬ迫力があります。他の方のレヴューにもあるように、別譚からお読みになることをおすすめします。
レビューでこういうひとこと紹介をすると、反発が来たり不適切な投稿とそしられるかもしれない。しかし、この物語のエッセンスは後半ほど輝く。特に別譚は作者の文章力が爆発している。逃げることは悪いことではない。一度避難して、その避難が徒花だったときにだけ、人はそれを肴に笑うことができるのだ。