帝国の聖女さまは、今日も平気で人を殴る

内藤ゲオルグ

第1話

 帝国において悪を自認する者たちは、例外なく聖女を恐れた。


 悪だけではない。


 大方の権力者はもとより、ある程度の財力や立場のある者たちは誰もが聖女を恐れていた。


 それどころか、世間では善人と思われている者たちでさえ、僅かでも後ろ暗いところがあれば聖女を恐れてしまう。


 権力者で聖女を恐れないのは、彼女に心酔するまだ年若い皇帝や一部の限られた清廉な者たちだけであった。

 その帝国の皇帝から『聖女の鉄槌』と名付けられた彼女の拳は、不埒者をたちまち改心させてしまう不思議な力がある、と噂されていた。


 しかし、社会的な影響力を持つ一部の者以外で、聖女のことを具体的に知る者はまだ少ない。


 専制君主として、絶対的な権力を有する若き皇帝。

 その絶大な権力によって、独自に鉄槌を下す免罪符を与えられた聖女は、今日も平気で人を殴る。


 悪に限らず、必要とあれば誰でも。

 思いっきり、ぶっ飛ばす。

 力の限り、容赦なく。





 質実剛健とした帝国騎士団の駐屯地には、常とは違う緊張感が満ちていた。

 居並ぶ騎士は頭部以外を包む全身甲冑を身に纏い、驚愕したような不思議なものでも目の前にしているかのような面持ちで、突然現れた鬼教官を見つめていた。


「歯ぁ、食いしばれ! その甘ったれた根性、私が叩き直してやる!」


 鉄拳制裁を受け、文字通りに吹き飛ばされる甲冑の騎士。尋常ではない膂力だ。

 殴り飛ばした拳の主は、聖女として崇め恐れられる一人の若い女だった。


「そのでかい図体はこけおどしか! 文句があるなら私に剣を向けてみろ、虫けらめ!」


 精強な騎士が初めて目にした聖女は、彼らが理想に描く聖女像とはまるで異なっていた。

 それなりの格好をして黙って立っていれば美しい令嬢に見えないこともないだろう。


 だが、そこにあるのは淑やかさとは無縁の覇気に満ちた表情とギラついた瞳。

 可憐な唇が紡ぎだすとは信じ難い罵詈雑言。

 決して大柄な体躯ではないはずだが、なぜか大きく見えてしまう存在感。

 傲然と立つ聖女には、圧倒的な強者と呼ぶべき風格があった。


 そして甲冑姿に剣を持った騎士とは、全く異なる装い。

 帝国の聖女は独自のセンスを持ち、いわゆる聖女らしい服装をすることを好まなかった。

 聖女の要望によって皇帝が作らせたそれは、一般的な聖女と呼ばれる存在のイメージとは一線を画する勇ましい形状であった。


「どうした、そのまま這いつくばるだけが帝国騎士団の男か! 悔しかったら私の服に埃のひとつも付けてみせろ!」


 聖女の服装は、シルエットこそ彼女の体形に合わせた細身の形状であったが、ボトムスはスカートではなくカーゴパンツ。トップスは無骨なボタン留めの上着。靴は鉄板を仕込んだブーツ。ベルトは腰を絞るものではなく、装備品をぶら下げるためのガンベルトのようなもので、ある意味において徹底した一式となっていた。


 衣服のどれもが最高の素材で作られてはいるものの、美しさよりも丈夫さや機能のみを追及した作りであることは一目瞭然。機能美という意味でならば、美しいといえなくもない。

 しかも色は黒系で統一されている。どこからどう見ても、聖女と呼べる格好ではないが、これが帝国における聖女の現実だ。さらにいえば、これは聖女の私服でもある。


 さながら戦闘服を身に纏う聖女は、甲冑の騎士や、民族衣装を着る市井の人々とは全く異なるファッションセンスの持ち主であった。

 もちろん、ファッションセンスだけではない。その精神性や在り方も、異端であり異彩を放っていた。


「もう終わり? これじゃあ、帝国騎士団の名が泣くわね。私が鍛え直してやるから有難く思え!」


 怒鳴られている帝国騎士団の男たちにとっては寝耳に水の大惨事だ。

 彼ら騎士団が事前に聞かされていたところでは、聖女は慰問に訪れるということであった。

 日夜、任務と訓練に忙しい彼らにとっては、近頃現れたと噂される聖女さまとの初めてのご対面だ。非常に楽しみにしていた、心安らぐはずのイベント。


 それがいざ目の前に現れたのは、見慣れぬ黒の戦闘服を身に纏った圧倒的強者の貫禄を持った女。

 ろくな挨拶もなく突如始まった模擬戦では揃いも揃って全員が、たった一人の女に殴り飛ばされノックアウト。最後には並ばされて説教まで聞かされる始末。

 理解の追いつかない彼らは、未だに呆然としていた。


「……まだ目が覚めないようね。返事もできないほどにへばったか!? そこまでの根性なしか!?」


 言いたい放題の聖女に、男たちも徐々に怒りを滾らせる。

 手酷くやられた騎士団の男たちだったが、もちろんプライドはある。栄えある帝国騎士団とは、選ばれし精強な男のみが所属することを許されるエリート集団だ。帝国の剣であり盾でもある彼らのプライドは、むしろ相当に高い。

 いくら皇帝が認めた聖女だからといって、女に言われっ放しでそのままというわけにはいかない。しかも男権社会の世の中においては尚更だ。


 プライドを痛く刺激された騎士は怒りに震えるものの、つい先ほど簡単にやられてしまったのも事実。

 再び簡単にあしらわれてしまうことへの恐れや迷いがあった。


 ここで、ただ様子を見るだけに止めていた帝国騎士団を預かる団長が、いよいよ前に出た。


「聖女様、皇帝陛下の寵愛を受けている貴女であっても、そこまで言われて黙っているわけにはいきませんぞ。怪我程度はお覚悟召されよ」


 静かに怒りを滾らせ、真っ直ぐに剣を構えた。

 聖女が皇帝のお気に入りであっても、騎士団長として守るべきプライドはある。聖女は確かに強いが、それでも彼はまだ自分の方が強いと思っていた。


「勘違いは止めることね。まず、私は寵愛を受けてなんかいないわ。それから、怪我の心配は無用よ。あんたたちひよっこは、自分の心配だけしてなさい」

「まだ我が騎士団を愚弄するか! 聖女といえども、容赦はせん。参るぞ!」


 激高した騎士団長は、もはや手加減を忘れたように全力で聖女に躍り掛かる。

 帝国騎士団の長ともなれば、エリートの中のエリートだ。人格に優れ、武勇に優れ、知略においても非凡だ。家柄においても申し分のない彼は若い時分から優秀であり、常に評価をされて生きてきたのだ。今しがた聖女に吐き掛けられたような暴言を吐くことはあっても、吐かれることとは無縁であった。


 そんな彼が馬鹿にされるような言葉を受けるのは未知の体験だ。

 さらには、現実として部下が女に一撃でのされてしまったのも否定できない事実。すでにプライドはずたずたにされていたが、団長たる身である彼がひよっこなどと馬鹿にされてそのままというわけにはいかなかった。冷静さを完全に欠いていることは間違いない。


「少しはマシな顔になったじゃない」


 対して、騎士団長の攻撃を待ち受ける聖女は涼しい顔。

 迫る攻撃を前に、その涼しい顔を獰猛な笑顔に替えると、更にもう一段階上の強さをまざまざと見せ付ける。


「団長が、この程度!」


 左腕を狙った剛剣を裏拳で容易く弾くと、瞬時に間合いを詰めて右の拳を抉りこむように顎に打ち付ける。

 全ては僅か一瞬の出来事。栄えある帝国騎士団最強の男である騎士団長が、ただの一撃でノックアウトだ。

 聖女の前では、団長であっても平の騎士団員と全く同じ扱いであった。


「鍛え方が足りない。全然、足りない。根性入れてやるから全員、掛かってきなさい!」


 団長があっさりとやられたことによって、感じていたはずの怒りも急速にしぼんだ騎士たちであったが、聖女の言うことを聞かなければもっと酷い目に遭う予感もあった。

 おずおずと攻撃を仕掛ける騎士団員の全員を平等に殴り倒すと、聖女はやっと満足して帰っていった。




 悪夢のような時間が去り、倒れた騎士たちが徐々に起き上がる。

 信じられない出来事を思い返し、夢かと考えては殴られた顔の痛みで現実と思い知る。


「……団長、あの女、なんだったのですか」

「聖女様だ。言葉に気をつけろ。総員傾注せよ! 聖女様は明日以降もしばらくは"慰問"に来られる。貴様らも覚悟だけはしておけ! 今日は解散だ、しっかり体を休めておけよ」


 宿舎に戻る騎士たちの中にあって、一人の若い騎士が残る団長に話し掛けた。


「団長は、その、よろしいのですか?」

「文句があるのか? 良いも悪いもない。聖女様の"慰問"は陛下がお決めになられたことだ。ちょうどいい、貴様、少し付き合え」


 騎士団長は優秀であり、切替えの早い男でもあった。

 男権社会で帝国騎士団の長。それが女ひとりに手も足も出なかったのだ。癇癪を起こしても不思議ではないほど、プライドは完全に叩き折られていたにも関わらず、彼は前向きであった。

 若い騎士を相手に、居残り訓練をする騎士団長は、称えられるべき精神性の持ち主であろう。


 そんな騎士団長に率いられ、日々の過酷な訓練をこなす帝国騎士団が、大陸最強と呼ばれるのはそう遠い未来ではない。




 ある昼下がりの午後、聖女は街の中を肩で風を切って歩いていた。

 この地方特有のカラフルな民族衣装を着た人々が行き交う中、黒の戦闘服を身に纏った聖女はどうしても目立つ。それもどちらかといえば悪目立ちであろう。

 物凄く目立つ女ではあったが、世間一般において、まだ彼女は"聖女"として認知されるほどではなかった。ただ単に、妙な格好の女を時折見掛けるといった程度の認識でしかなかった。


「あ、や、止めてください、放してっ」

「うるせぇ! いいから来いってんだよ! 俺様に逆らったらどうなるか分かってんだろうな?」


 残念ながらこうした出来事は日常的で特に珍しくもない。

 身寄りのない女性というのは、食い物にされるのが世の常だ。日常的であるからして、助けようとする者も普通はいない。比較的に治安の良い帝国の首都であっても、ひとつ路地裏に入ればこれが現実、この有様だ。

 しかし、そこに普通でない女が偶然居合わせた。


 黒の戦闘服を身に纏った女は、なにげない足取りで暴漢に近寄ると、無言で後頭部を殴り付けて張り倒し、ついでとばかりに鉄板仕込みのブーツで脇腹を蹴り上げた。


「お前がどこの俺様だか知らないけど、次に同じことやってるのを見掛けたら。ブチ殺すわよ」


 短い警告だけを与えると、悶絶する暴漢や助けた女にも目もくれず、ただ興味なさそうに立ち去る。

 これが初めてのことではない。聖女にとっては、何度も繰り返してきたことで、別段大したことをしたとも思っていない。


 皇帝によって、独自に鉄槌を下す免罪符を与えられた聖女は、今日も平気で人を殴る。

 気に入らないものを見掛けたら、その場の気分で殴っても良いのだ。

 鉄槌の聖女である彼女には、その権利があるのだから。




 聖女の称号を皇帝より賜った女は、時には帝国の要請を受けて動くこともある。


「聖女様、侯爵領に不穏な動きがあります。どうか帝国騎士団にご同行いただき、様子を見て来てはくださいませんか」

「しょうがないわね。でも、行くだけでも報酬は出しなさい。実際に何かあった場合には、内容に応じて追加も出しなさいよ」


 帝国の聖女は金にがめつい女でもあった。要求にも遠慮がない。

 皇帝が心酔し、帝国の武力の象徴たる帝国騎士団においても求心力の高い聖女は、権謀術数渦巻く宮廷の中においても、もはやアンタッチャブルな存在となりつつあった。


 実際に皇帝の側近から、どう考えても収支が大幅に合わない会計報告を聞かされた聖女は、なんの迷いもなく財務担当者を殴って不正を自白、自ら証拠を提出させた実績がある。


「さすがは陛下が見込まれた聖女様です。しかし、不正の根拠はどのようにして見つけられたのでしょうか。我々も調査はしていましたが、なかなか尻尾を掴ませない輩だったのですが」

「……勘よ」


 無茶苦茶な女であったが、皇帝のお墨付きであり、実際に結果を出した聖女には誰も逆らえなかった。

 そうしたことが何度か続くと、いい加減に人々も学習する。むしろ、それを飛び越して妄想すらしてしまう。


 "聖女に嘘は通用しない"

 "聖女の特殊能力によって、どれだけ巧妙に隠そうとも必ず不正は暴かれる"

 "聖女の拳を受けた者は、必ず洗いざらい不要なことまで自白する"


 中には暗殺を企てた貴族もいたが、返り討ちに遭って首謀者としてつるし上げられる事態もあった。もう誰にも手の付けようがなかった。


 皇帝の権力に加えて、帝国騎士団の後ろ盾、さらには宮廷からの畏怖とも取れる恐怖感は、聖女をさらに自由にさせた。

 自由奔放に振舞う聖女は、しかして帝国に利益をもたらす。彼女が気に入らない輩を殴るたびに、帝国が正常化していくのだ。

 成果に喜ぶ皇帝はさらに心酔し、逆らう者は駆逐される。


 こうした現状に危機感を抱く者も当然いたが、それは主に聖女を良く知らない地方領主たちであった。

 いつの間にか帝国の中枢を牛耳る、訳の分からないひとりの女。気に入らないと考える者が大勢いるのも当然だ。

 噂を聞き純粋な帝国への忠誠心から諫言に訪れる貴族もいたが、逆にこれを利用して王位簒奪を企てる不逞の輩もいた。


 不貞の輩曰く、


『皇帝を始めとした宮廷は聖女を僭称する流れ者の女に操られている。女の正体は他国の魔女であり、我こそが皇帝陛下と帝国を救う救国の英雄たらんとする者である』


 と、のたまった。

 事実無根の主張であったが、残念ながら信じてしまう人々はいた。また、真実かどうかなど、どうでもよい人々もいた。

 実際には反逆の為の口実でしかなかったのだが、こうした主張に相乗りする不穏分子が地方にはいたのだ。


「侯爵は秘密裏に自領地での徴兵や、傭兵の雇い入れまでしているとの情報もあります。どうか、お気を付けになってください」

「問題ないわ。騎士団の連中だけでも事足りるはずよ。私が行かなくてもいいと思うけどね」

「その騎士団から、聖女様ご出陣の要請が出ていまして」

「そう? ちゃんと報酬を出すなら別にいいけどね」


 気乗りしないような言葉とは裏腹に、聖女はとても楽しそうであった。

 朗らかな笑顔とは縁遠い、不敵な笑顔であったが。



 黒の戦闘服を身に纏った聖女が率いる帝国騎士団の士気は高い。

 戦意旺盛な戦闘集団は、その高い士気を保ったままに不穏な侯爵領に到着していた。小さな城塞都市を遠目に見る場所で、今か今かとその時を待っている。

 聖女によって鍛え抜かれた帝国騎士団に弱兵はいない。一人ひとりが他国であれば、一兵卒には到底収まらない勇猛な戦士の集団であった。


「聖女様、ご指示を」

「……第一中隊は私と正面から。第二以降の中隊は東門から順に町を囲みなさい。一匹たりとも逃がすな」


 進軍し、散開、素早く移動し戦意をさらに高める。


「聖女様、配置に付きました」

「あんたが団長でしょ? いちいち私に聞かなくていいのに」


 聖女はあくまでも個人において強者であるが、指揮官ではない。その様なことを考え指示を下すのは、本来は騎士団の首脳の役目だ。

 団長を始めとした騎士団首脳は、不都合があればさり気なくサポートするつもりであり、どうしても聖女を頂く騎士団として戦いたい思惑があった。趣味の問題だ。


「まぁいいわ。全方位からタイミングを合わせて突撃。まさか壊せないなんて言わないわよね?」

「無論です。我々帝国騎士団とて、いつまでも聖女様の後塵を拝するだけではありませんぞ。どこの部隊も必ずやご期待に応えましょう」

「上等! 私に付いて来なさい!」


 向かう先は城砦の門。固く閉じられ、防御に付く人員も多い。

 先頭に立って突撃する聖女は、ほかの追随を許さない。そして飛び交う遠距離攻撃を歯牙にも掛けない。自分に当たるはずがないと確信しているかのようだ。

 たった一人で突出するなど正気の沙汰ではないが、圧倒的な速度で城門に迫り、ありえない事にその小さな拳を叩きつけた。


 ありない事が立て続けに起こる。

 攻城兵器にさえ数度は耐えうるはずの城門が、激しい衝撃音と共に破片を撒き散らしながら大穴を開けた。

 続けて殺到した騎士団の手にするハンマーによって、残す部分も粉砕される。

 生身の騎士がそれぞれで攻城兵器以上の破壊力を有する異常事態だ。


「我々には聖女様のご加護がある! 恐れるものなど何もないと知れ! 帝国の敵を殺せ! 聖女様の敵を殺せ!」

「おおおおおおーーーーーー! 帝国の敵を殺せ! 聖女様の敵を殺せ!」


 防御側の反撃に、ただの一人も脱落しない。

 頼みの城門は、紙の如く破られる。

 城砦の全ての門では、同様の異常事態が引き起こされていた。



 城塞都市に突入を果たした聖女は、とにかく目に付いた者を片っ端から殴る。

 味方の帝国騎士団以外の戦闘員は、例外なく敵だ。遠慮は要らない。殴って殴って殴りまくる。


 自由奔放に、それはそれは楽しそうに、黒の戦闘服を躍動させる。

 病的に白く綺麗な顔を返り血に染めて笑う姿は、黒の戦闘服とも相まって、聖女と称するよりは死神と呼ぶのが相応しい。



 戦いにさえなっていないそれは、ただの蹂躙であった。

 聖女だけでなく、騎士団員も全員が圧倒的な戦果を収めていた。

 障害など何もなかったかのように、悠々と逆賊の居城へと乗り込んだ聖女一行は、威風堂々とした王者の凱旋が如き姿であった。


 首魁を目の前にした聖女だったが、特に感慨もない。


「き、貴様が皇帝陛下に取り入った女狐か! この魔女めが!」

「あっそ。言いたいことはそれで終わり?」


 弱者のたわごとなど、どうでもいいとばかりに聖女はその鉄槌を下す。

 悪を改心させると噂されるその拳は、実際にはただの暴力。神秘的な力などは当然宿っていない。

 血の滴る拳を振り上げ、目にも留まらぬ速さで振り下ろす。


 『聖女の鉄槌』


 その真実は、ただ純粋な暴力でもって、根性を叩き直しているに過ぎなかった。



 了

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