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「早く! 行こうよ!」


 リコスはあなたの腕を引っ張って遺跡へと強引に進もうとする。あなたはこの勢いに飲まれて、目の前の厄介そうな遺跡になし崩し的に挑戦する事になってしまった。


「大丈夫かなぁ……」


 小声で口にしたこの独り言は多分彼女には聞こえなかった事だろう。


 遺跡の中はまるでつい最近冒険したダンジョンみたいで、どこか懐かしさすら感じさせていた。地図もなしにノリで進んでいたものだから当然のようなあなた達は遺跡の中で迷ってしまう。

 分かれ道に差し掛かる度に右だ左だと適当に進んでいたものだから、簡単に戻る事も出来なくなってしまっていた。


 そんな迷走中の2人の前にまたしても分かれ道が迫ってくる。右に進むか左に進むか、それが問題だ。



 ここは右の道を進もう

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886424135/episodes/1177354054886591834

 折角だから左の道を選ぶぜ

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886424135/episodes/1177354054886586265

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