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「ここは右の道でしょ」
あなたがそう言って進もうとすると、リコスは何も言わずに首を左右に振る。どうやら彼女はなたの選択がお気に召さないらしい。とは言え、強引に進もうとすると、彼女はそれを強く引き止めはしなかった。
抵抗勢力が弱かった事もあり、あなたはズンズンと右の道を歩いて行く。
あなたの選んだ右の道は何の変哲もないごく普通の通路でしかなかった。ワナもなく、普通に歩いていける。それもあって、最初にリコスが怖がったのも単にそんな気がしただけの思い過ごしだったのだろうと、あなたは特に気にしない事にした。
そうしてどれだけ歩いただろう、あなたがこの長い道に飽き始めたその時だった。暗い遺跡の奥から何かがあなた達に向かって何かがやってくる気配がした。
あなたが目を凝らして確認すると、どうやらそれはこの遺跡に生息するモンスターのようだ。砂漠のホラーな話でおなじみのそれは、その伝説の通りに全身が包帯で覆われている。
「うわあああっ!」
突然モンスターに出くわすと言うこの非常事態にパニックになったあなたは、限界まで声を張り上げる。その大声は静かな遺跡内で反響しまくり、目の前のミイラ男も多少ひるんでいた。そこに出来た隙を利用して、あなたは次にどうするかを考える。
怖いけど、当然戦う
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886424135/episodes/1177354054886592290
怖いから、当然逃げる
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886424135/episodes/1177354054886592205
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