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「よし、こっちだ」


 左の道を選んだあなたは自分の決断を強く信じ、堂々と大きく手を振りながら歩いていく。リコスはそんなあなたの後ろを特に文句を言わずについてきてくれた。


 道は特に何のワナもなく、ただ真っ直ぐに続いている。あまりにも安全に進めていたので、もしかしたらこの道はお宝のある部屋に続いているんじゃないかと、そんな妄想をあなたは歩きながら感じるのだった。

 そうしてすっかり油断したあなたは、床の色違いの部分を何のためらいもなく勢い良く踏んでしまう。そう、それはお約束のワナだったのだ。


「うわああっ!」

「きゃああっ!」


 色違いの床をあなたが踏んだ瞬間、パカっとあなた達の足元全体の床が消滅する。この突然のトラブルにそのまま2人は為す術もなく落下していった。


https://kakuyomu.jp/works/1177354054886424135/episodes/1177354054886587308

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