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「聞く勇気だって? あるに決まってるだろ」
あなたはちょっと強がりながらリコスに話の続きを催促する。この時のあなたは少し体を震わせていたのかも知れない。その強がりを見抜かれたのか、彼女は軽く笑みを浮かべる。
「……いいわ。アレはね、私達が倒さないといけない敵、倒すべき存在なんだ」
予想通りの答えが返ってきて、あなたは少し拍子抜けをしたような格好になった。こうして状況が分かったところで、リコスはあなたの顔を真剣に見つめる。
「それでも一緒に来てくれる?」
さっき襲ってきた敵はダンジョンで徘徊していた魔物より格段に強い。今の自分の実力では容易には倒せないだろう。少しの油断で命を失いかねない。戦力差を考え始めたあなたは、この状況で先に進んでもいいのだろうかと葛藤し始めた。
彼女は無垢な瞳でずっとあなたの返事を待っている。ここであまり待たせる訳にはいかない気がした。
「当然共に行く」と彼女の意思に従う
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886424135/episodes/1177354054886593578
「今すぐはちょっと困る」と判断を保留する
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886424135/episodes/1177354054886473692
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