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「い、今すぐはちょっと困るかな……」


 最後の最後にビビってしまったあなたは返事を保留した。この返事にリコスは何ひとつ文句を言わず、ただ小さくため息をひとつ吐き出しただけだった。



 こうして2人はまた旅を再開する。お互いに会話が弾まないまま、気が付くとあなた達は鬱蒼と茂る森の前まで歩いてきていた。過去に何度か森の中で迷った経験のあるあなたは森にあまりいい印象を持ってはない。そこで引き返そうとしたところで、同行していた彼女があなたの顔を見つめる。


「じゃ、行きましょうか」

「え?」


 リコスのリクエストとなると、ここは森に入った方がいいのかも知れない。

 けれども、目の前の森もまた怪しげな雰囲気が充満している。果たして何のトラブルもなく済むだろうか? って言うか、そもそも彼女はこの目の前の森に一体何の用があるのだろう? 色々と考えがぐるぐると頭の中で回り、あなたは一時的に混乱する。



 リコスが言うんだから大丈夫だろう、森に入る

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886424135/episodes/1177354054886551643

 トラブルはゴメンだと、森に入るのはやめるように訴える

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886424135/episodes/1177354054886558021

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