「じゃあ、森に入ってみようか」

　森ならばまだマシだと今度はリコスの考えを尊重する。あなたの許可が出たので彼女はニッコリ笑みを浮かべると、鼻歌交じりで森の中に入っていった。すぐにあなたも走って追いかける。

　その森はとても広大で背の高い立派な木々も多く、どこまで行っても景色は全く変わり映えしなかった。ある程度歩いたところで、あなたはある異変に気が付いた。

「これ、ちゃんと戻れるのかな？」

「さあ？」

　楽しそうに先を歩くリコスも、特に目的があって歩いていた訳ではない事がこの会話で判明する。つまりどう言う事かと言うと――迷ってしまったのだ。

　このままどこにも辿り着けなかった場合の最悪の想定がふとあなたの頭をよぎる。

　これから一体どうすればいいのだろう？

　ここは勘に従って歩いていく

　無闇に歩き回るのは危険なので慎重に進む

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