チーズ星人襲来!

『』

チーズのおいしい食べ方

ある朝目が覚めると、家の中がチーズで満たされていた。


ふかふかベッドで寝ていたはずの俺は、いつの間にかふかふかベッドほどのデカさの固形チーズの上に寝かされていた。

硬いチーズから身を起こすと、体温で少し溶けたチーズがねっとりと背中に張り付いててキモい。

PCやゲーム機やら本やら部屋にあったものは全てチーズになってしまっていた。服もチーズになってしまったらしくすっぽんぽんである。

溶けたチーズが膝ぐらいまで部屋にたまっている。移動するのも苦労しそうだ。


「夢にしてはリアルなにおいだな……」


今は8月夏真っ盛り、日中は最高気温35度を超えるからかどうしようもない暑さでアイスやらチーズやらは簡単に溶ける。それに連想してこんな夢を見てしまったのだろうか。


ジュブジュブと膝ぐらいまで浸かっている溶けたチーズから足を引き抜き、一歩一歩進んでいく。チーズ臭さに頭がどうかしてしまいそうだ。


洗面所で顔を洗おうと思ったら蛇口からチーズが流れ出てきたので諦めて、リビングで何か飲み物を探そうと歩いていくと


「やぁ、遅かったじゃないか」


と頭が三角形のチーズで出来ていて、体も流動体のチーズが人の形を作っている生き物が話しかけてきた。


「私たちはチーズ星人、君たちと友達になりにきたのさ!」

「さぁ、一緒にこの星をチーズで満たそう!」


やつらはそんな与太話のような、よく分からないことを言い始めた……。



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チーズ星人襲来! 『』 @osashimi1314

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