『第10話 追跡』について感想書いてく


(作品URL)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886796039

(エピソードURL)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886796039/episodes/1177354054886797351



 仕事を果たし敵を排除していくエピソード。

 神の奇跡とともに、仲間の過去も明らかになる。


>しかし、それを不幸だと感じたことも無かった。それが当たり前だったのもあるが、いま思い返しても必要なものは全てそこに揃っていた。とりあえずの安全、飢えに苦しまない程度の食料。特に手厚かったのは教育で、読み書きや計算に加え、獲物の見つけ方、追跡のこつ、逃走において注意すべき点、罠の仕組み、世の習俗、物心ついた時から両親には様々なものを教え込まれた。



 貧しかったけれどそれなりに平穏だった――という描写は他の作品でもよく見られるけれど、このエピソードで面白いなと思ったのは「教育」に焦点を当てたこと。こうすると、ぐっと世界観が身近に迫ってくると言うか、肌感覚で馴染みやすくなると思った。

 この辺りの言葉選びは力があるなあと感じる。

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