『灰とダイヤモンド(1)』について感想書いてく
(作品URL)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054882232702
(エピソードURL)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054882232702/episodes/1177354054883043897
馴染みの友人の言葉を受けて、自分を深く省みる主人公のエピソード。
とりわけ『失ってしまったもの』の重さが伝わってくるようだ。
>
その結果が
なにが最強だ。その力も使いこなせないくせに。みのり《娘》にすら、遅れをとっているというのに。
不遇を誰かのせいにしているから、さゆりはいつになっても前に進めなかった。みのりと出会った今なら、そう思い定めることができる。
だからと言って、胸を占める憂いが、キレイに消えるわけではない。もっと具体的な実感がなければ、いつもでもさゆりは、今のままだろう。
後悔、である。
力に溺れた者の悔恨である。
本作は主人公と娘の二本柱で進んでいくが、主人公にとって『娘』の存在がただの可愛い『我が子』で済まないのが面白いところ。
越えられないもの、自らが失ったもの、もしかしたら手に入れていたかもしれないもの――そういった諸々の象徴が『娘』になっている。
だから『娘』との関係をどのように構築していくかが、そのまま主人公の成長に繋がっていくようになっていると感じる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます