若く、強く、美しい『娘』への、愛が、嫉妬が、意地が、彼女に全てを悟らせた。『あんたは私と一緒に死ぬんだよ!』

(現フ)22.竜殺しの熟女とニセモノのムスメ(作:細茅ゆき 様) ※完結お疲れ様でした※

『竜見さゆり、40歳』について感想書いてく


(作品URL)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054882232702

(エピソードURL)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054882232702/episodes/1177354054882232919



 40歳という年齢を嘆く主人公のエピソード。

 最強の竜殺しも寄る年波には勝てないらしい。


>当時の自分は、何もかもが輝いていたように思う。好況に沸き、札束が飛び交う社会の中で思春期を過ごしたさゆりは、ひたすら明るい未来を信じきっていた。自慢のルックス、イケメンとは言えないが、賢く優しい幼なじみ、そしてなにより自分に秘められた、あらゆる竜を屠るといわれた天賦の才…。

「そうだったね」

 まぶしいものを見るかのように、さゆりは目を細めた。



 そうだったわね、の一言に哀愁がこもっていて、切ない。

 生意気な鏡との一見コミカルなやり取りの中に、隠しきれない『時間の流れ』を匂わせるのがとても上手いなと思った。

 ここから怒濤の竜殺しが行われるとは想像しづらいだろう。

 この辺りのさじ加減の妙に、この作品の特徴があるのではないだろうか。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る