ゾンビにだって、過去はある。絆はある。愛はある。

(SF)1.死者、インゴルヌカにて(作:富士普楽 様) ※完結お疲れ様でした※

『がらくた声の訴え』について感想書いてく


(作品URL)

https://kakuyomu.jp/works/4852201425154988041

(エピソードURL)

https://kakuyomu.jp/works/4852201425154988041/episodes/4852201425154988190



 ネクロパンク、と銘打たれているように、ゾンビが社会に溶け込んだ世界観。

 社会システムがしっかり構築されているからこそ、こうした物語は面白さを持つのだなと再認識した。

 中盤の戦闘シーン、時の流れと緊迫感をキャラの外見描写で表現したのが凄い。


> ベムリがサイゴの手を払った。がばっと上げた顔、涙マークの刻まれた頬が珈琲で濡れている。

> 殺人道化の顔面を濡らしていた珈琲は、激しい動きでほとんど流れ去っている。だがその前髪に一筋だけ、黒い滴が残っていることにサイゴは気づいた。それも今、重力に引かれて毛先から離れようとする。


 すみずみまで描写に気を配っている証拠だと思った。


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