フレイムワークス 設定関連

雪峰サクヤ

フレイムワークス 基本設定

白銀 碧しろがね あおい


僕のお祖父さんはオタクだった。 

父も筋金入りだ。

そんな二人に影響されずに育つ方が無理だと言うものだ。


そんな環境故、小さい頃からアニメや漫画に触れて来た。

中でもお気に入りなのが、自分で作った模型で格闘する漫画やアニメだった。

いつかは自分もその主人公達の様に、自分の造り上げた分身と闘いに赴き、仲間達との熱いバトルを繰り広げたいと夢に見て来た。

そんな夢が叶う日がとうとうやって来た!


授業が終わると足早に昇降口へ向かい学校を後にした。

向かった先は「パンドラーズ パレス」である。


パンドラーズ パレスとは、フレイムワークスの競技(闘技)場や工房が備えられた総合施設である。


High Maneuvering harmonic translator frameworks 

「波動転送式 高機動躯動体」(フレイムワークス)



 20世紀後半から波及していった様々な技術。

パーソナルコンピュータから3Dプリンター、家庭用ロボット・災害対応ロボットやドローン。 一部の工業用途だった物が一般向けに発売されると、若者に限らずその魅力へ取り憑かれた。 ロボコン・ドローンレース・VRゲームと言った物に発展し世界的ブームとなったのだ。

更に、3Dプリンターの普及で「買って遊ぶ」から「作って遊ぶ」へ徐々に発展していくのは当然だった。


1982年にプラスチックモデルとコンピューターをプロレスやアクションゲームと融合させ、ロボット対戦を題材とした漫画やアニメーションが人気を博した。

そんな時代が何時か来るかと夢見た世代が嵌ったのは必然だろう。


 ◇    ◇    ◇    ◇


2035年 世界各地で同時多発的に発生した「世界群発地震」により世界中の国々が甚大な被害を被った。

最も大きな地震は日本を含む5大陸で発生し、震源地での復興作業は、人の手で行うには環境が劣悪過ぎたために、長時間の作業は不可能だった。

そのため、安全な場所からの遠隔操作によるロボットやドローンを制御する、双方向の遠隔操作技術が求められたのだ。

各国協力のもと、震源地域の復興に最新のドローン&VR技術が投入されたのは言うまでもない。


しかし、復興までの道のりは長く困難を伴う物だった。

遠隔操作ロボットやドローンのオペレーター不足と各国との技術協力の壁。

兵器として活用出来るという側面もあり、協力のとは名ばかりで技術の盗み合いなども起きたのだ。


更に、繊細な機器操作のため、習熟に時間がかかってしまったのだ。

 狭い場所では小型にならざる得ないが、小さい故にパワーが無く稼働時間も限られる。

パワーを求めると躯体が大きくなってしまい狭所作業性や繊細な作業が困難になる。

 また、遠隔操作による問題も発生した。マスタースレーブ方式とバイラテラル制御や力順送バイラテラル制御、いずれもブレイン・マシン・インターフェイスの技術的課題もあり、ネットワーク通信による相違遅延と触覚・視覚・聴覚伝達のズレ。繊細な作業が必要な箇所で良好なフィードバックが確立出来ず事故も誘発した。

震源域以外の復旧は進めど、震源部の復興は遅々として進まなかった。


「世界群発地震」から13年が経過した2048年は大きな転換の年となった。

双方向遠隔制御からの脱却である。

 

 日本の複合企業体「Pandora Project(パンドラプロジェクト)」による「波動変換転送技術」(ハーモニックトランスレーション)の確立である。

震源地での復興作業中に発見された未発見の鉱物結晶により「感覚転送技術」に必要な基幹技術が開発されたのは皮肉なものである。

発見された結晶は「アイテールクリスタル」と命名された。最深部で発見されたと言う以外の詳細は秘匿されている。


波動結晶アイテール クリスタルにより「精神体」を「波動に変換」し内蔵された「波動受容核」へ転送、「駆動体を意識操作する」事を目的に開発された「フレイムワークス」が登場する。 


「波動転送式 高機動躯動体」(フレイムワークス)

人型を基本としたロボットの総称。

そのサイズによりStandard・Middle・Large・Heavy の4種類がある。

Standard

・基本サイズ。 全高80cm

Middle

・中量級サイズ。全高90cm

Large

・中量級以上で人型を問わず。※多脚式 クローラ式 オムニホイール式 飛行型 など。

Heavy 

・重量級サイズ。全高100cm人型を問わず。※多脚式 クローラ式 オムニホイール式 飛行型 など。


例外)国防軍制式採用機 

波動転送式 全高180cm~200cm 

波動変換式 全高800cm~1000cm 

基本は人型であるが別形態もあり。 詳細は不明。              


「波動結晶」(アイテール クリスタル)Aether 

鉱物結晶を精製加工した結晶体、特定の環境下で波動を発生する。波動の性質により起きる現象は複数有ると言われている。精神を波動に変換する現象もその一つであるが、その他の詳細は秘匿されている。


聖銀鋼ミスリル

鉱物結晶を精製加工した超高硬度の金属で波動に反応する。特定の環境下で自己修復する性質もある。


聖金鋼アダマンタイト

鉱物結晶を精製加工した金属。波動に反応し硬度が変化する。可動部である波動駆動体に使用される。


聖銅鋼オリハルコン

鉱物結晶を精製加工した超高硬度金属。 波動を蓄積する性質がある。


火廣金ヒヒロカネ

超高硬度金属。 魔力を蓄積する性質がある。


神銀鋼アマルガム

魔力に反応し硬度が変化する。可動部である駆動体に使用される。



「波動変換炉」(ハーモニック リアクター)Aether 

フレイムワークスの動力器官 精製加工した結晶体を使っている以外の詳細は秘匿され不明。

フレイムワークスを動かすための動力源である波動アイテールを生成する。


「波動受容核」(パンドーラーピトス)Aether/oreichalkon

フレイムワークスの意識領域器官 波動に変換された「精神体」の受け皿である「受容体」。


「波動制御核」(ハーモニック エンジン)

精神体とフレイムワークスとを双方向で連結-制御するためのプログラム。

基本的な組み合わせを行なったフレイムワークスでは、基本プログラムで問題無く使用出来る。

専用アプリケーションで各種パラメータ調整も可能。


フレイムをオリジナルで組み立てた場合は、使用した骨格と駆動体の組み合わせにより制御プログラムをカスタマイズする必要がある。

専用アプリケーションで骨格と駆動体のパラメータを設定する。

アプリケーションには支援機能もありフルカスタマイズも可能だが、難易度は非常に高い。

動作確認はアプリケーション上のシュミレートモードで行う。

最終的には、実機への制御プログラム実装後にシュミレートモードで動作確認が必要。



「核」(コアブロック)

リアクター、ピトス、エンジンを1つに纏めた物。



「聖銀鋼 深層骨格」(ディープフレーム)Mythril

フレイムワークスの基本骨格 聖銀鋼ミスリルで作成されている。

芯鋼しんがね皮鋼かわがねとの二層構造になっており、その芯鋼しんがねには規則正しい紋様エングレーブが刻み込まれている。

特定の環境下で自己修復する。エングレーブ / Engraved 

接合部は規格が統一されどのタイプでも接続可能。

長さや太さなど数種類のタイプがあり製作者の好みで使用が出来る。


「聖銅鋼 波動受容骨格」(ハーモニックレセプター)oreichalkon  

フレイムワークスの補助骨格で 聖銅鋼オリハルコンで作成されている。

深層骨格ディープフレームの補強と波動変換炉ハーモニック リアクターで生成された波動アイテールを蓄積する。

深層骨格ディープフレームの表面を覆う構造になっており、波動開放時には仄白く発光する。

接合部は規格が統一さており同一タイプの深層骨格ディープフレームとセットで使用する。



「聖銀鋼 複合装甲」(アウタースキン)Mythril 

フレイムワークスの外部装甲。フレイムワークス専用工房でのみ作成が可能。

パンドラーズ パレスにあるフレイムワークス専用3Dプリンターで出力する。

デザインなどのデーターはユーザーが専用ソフトで(自宅で)作成が可能。



「聖金鋼 波動駆動体」(ハーモニックドライブ)adamantine

フレイムワークスの可動関節で 聖金鋼アダマンタイトで作成されている。

聖金鋼アダマンタイトには波動に反応し硬度が変化する特性がある。

その性質を利用して回転や収縮、関節や緩衝機構を構築している。

深層骨格ディープフレーム同士の結合に使用し腕部や脚部などの駆動関節として使用される。

接合部は規格が統一さておりどのタイプも接続可能。

数種類のタイプがあり製作者の好みで使用が出来る。

回転型・収縮型・屈曲型など。



「精神体変換転送核」(ハーモニックトランスレーター)

幅1m 奥行き2m 高さ2m 滑らかな曲線で構成された転送筐体コクーンの基幹システム。

転送筐体コクーンは、その概観から卵や繭と表現する者もいる。

閉鎖型(繭/コクーン)と開放型(揺り籠/クレードル)があり、総称してコクーンと呼ばれる。

対象者の精神体(意識領域)を波動変換し「フレイムワークス」の波動受容核パンドーラーピトスへ転送する。精神体の引越しに近い形と言えば判り易いか。

転送筐体コクーンへのエントリーはスマートフォンのアプリケーションによって行う。

ここで行うのは着座するまでのエントリーに適用される。

意識領域転送トランスレーションは生体認証により行われ、自身のフレイムワークスへ転送される。

これは、他者のフレイムワークスへの誤転送を予防するためである。


「意識領域」

概念 五感(視覚、触覚、嗅覚、味覚、聴覚)、記憶、感情、行動、学習と、コミュニケーション能力と定義する。



「オムニホイール」

全方向への移動が可能な車輪のひとつ。車輪の外周に複数のローラーが付いており、車輪の駆動とローラーの回転を組み合わせて、全方向移動を可能にしている。中重量級の多脚型での移動機構として用いられることも多い。


「クローラ」

金属やゴムなどでできた帯を環状にし、その内側にある起動輪などを回すことで移動する機構。

無限軌道、キャタピラなどとも呼ばれる。不整地での移動に適しており、重量級サイズの移動機構として用いられることも多い。


競技(闘技)に使用出来る装備関係。


「シールド」「バックラー」盾類


「ソード」「ブレード」実剣


「ライフル」「ハンドガン」弾頭を発射する機構を持った物。波動を発射エネルギーとしている。



2056年の現在、人間のような知能を持つ自律型ロボットは未だ登場していない。



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フレイムワークス 設定関連 雪峰サクヤ @yukiminesakuya

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