過去から現代へ、変わらぬ贈り物

大まかな話の流れ自体は、現代を舞台にしたものにも通じるような、なじみ深いものですが、それらを嫌みなく彩るように平安時代のふんわりと少し朧気な雰囲気が包み込んでおり、より非現実的で幻想的な空気を感じ取ることが出来ました。

前半部分、異世界に迷い込むところから中盤、終盤と、紙芝居を捲るかのようにゆっくり、淡々と、けれど重みを持って移り変わっていく場面。

僅か300文字で構成される5話を読み終えた瞬間の鳥肌を、是非とも味わってみて欲しいです。

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