5つの章を合わせても5千字に満たない小編の中に、思いがけぬ時の長さと深みを秘めた世界が開けています。簡潔かつ雅やかな匠の文章にしばし魂をゆだねて下さい。
人間ならざるものが出てこないお話はいっさい書けないという奇病持ちの隠者で、おまけにちょっとしたクラオタです(汗)
何故★★なのかと言えば、単純に僕が、この作品の時代やジャンルに不慣れであり、その魅力を取りこぼしているからです。と、前置きさせていただきました上で。短編に触れることの少ない僕ですが、これは時代…続きを読む
趣のあるお話にはそれなりのレビューをしなければと思うけれども、言葉がうまくでてこない。本作品からしみ出る優しさ。とてもしんみりさせてくれます。若人の頑張りと思いやりが老いを乗り越えていくという…続きを読む
大まかな話の流れ自体は、現代を舞台にしたものにも通じるような、なじみ深いものですが、それらを嫌みなく彩るように平安時代のふんわりと少し朧気な雰囲気が包み込んでおり、より非現実的で幻想的な空気を感じ取…続きを読む
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