平成最後の日常
のどか
①いつもの朝。
ミーンミーンミン
蝉が鳴く。いつもの通学路。
朝日が眩しい。
「おはよう!ゆうた!」
「おはよー。」
私は勇気をだして貴方の名前を呼んだのに
あなたは私の名を呼んではくれないのね…
恥ずかしいのか 脈なしなのか、笑
考えちゃダメ、ポジティブ&笑顔が
私の売り!可愛さの秘訣なんだから!
無言のまま2人で歩く。
あとすこしで学校についてしまう。
この楽しい時間もあと少しか…
「暑くなってきたねぇ」
「そうだな」
ちょっと無愛想なそんな貴方が好きだけど、
もうちょっと会話がしたいな…
「なぁ、美和」
「ふぇっ、」
「ふぇっ、って笑」
な、名前、呼んでくれた!聞き間違いじゃないよね!?しかも笑った!恥ずかしいけど…
こんなちょっとのことで貴方の言ったことなら私は全て嬉しくなるの。
「今日は一緒に帰れねーかも」
なんで一緒に帰れないんだろう、気になる。
ただの幼なじみだから、家が近いから、一緒に帰ってるだけ。そんな私に理由を聞くことは出来ない。
私は怖いんだ。
いつかはゆうたにも彼女ができて、
一緒に帰れなくなる。そのことが。
「なぁ、聞いてるのか?」
「え、あ、うん!おっけい!」
あぁ、うまく笑えただろうか、
私にとって貴方との時間はかけがえのないもので、離れることが恐ろしい。
そして離れなきゃならない理由を知ってしまうことが1番恐ろしい。
学校についた。楽しい時間が終わった。
「ばいばい、また明日ね」
「また明日な」
せめて同じクラスが良かったな、
私たちは違うクラスの登下校でしか話せない近くに住む幼なじみ。ただそれだけの関係。
……To be continued
平成最後の日常 のどか @Nodoka-Music-Picture
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。平成最後の日常の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます