第3話 朝は、時間が無い。

 学校へは、自転車通学をしている娘。


 朝から、学校給食のエプロンにアイロンをあてたりしていて、


「あー、時間が無い❗」


と、バタバタしていました。


 急いではいてた制服のスカートが

「裏向きやで」っと、教えてあげると、


「もう、車で送って、遅刻するっ」


仕方なく、山降りて中学校へ向かいました。


 車中にて、娘がしきりに時間を気にしているので、


「何時までに行かなあかんの?」


と聞くと、7時50分位迄には着いとかなあかん、という、あいまいな返事。


 「先生が出席とるのは、何時なん?

何時過ぎたら遅刻になるん?」 


とたずねると、


「出席なんかとらへん、先生が出席とったなんて、入学式の時だけやわ」


 娘によると、生徒の休みとか遅刻は、保険委員の生徒がチェックして先生に報告するだけらしい。

 

 「そんなことしてたら、保険委員に賄賂を渡して、今日は遅刻してなかったことにしてくれ!って頼むような奴、出てくるんと違うか?」


という私の疑問に対して、


 「しょっちゅう遅刻してる生徒は、遅刻したらあかんとか、そんなん、なんとも思ってないわ…」


娘は、明快な回答をいたしました。

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