第4話 絵に描いたトイレットペーパーは使えない。

娘は、中学校で美術部に入っています。


クラブ活動で、画用紙に描いてきたのは、トイレットペーパーのデッサン。




「なんで、トイレットペーパーなん?」


とたずねると、


「そこに、トイレットペーパーが、あったから」


という、明快な返答。




 上手く描けてるのでどこかへ飾っておこうと、

「やはりこの絵に関連のある場所はトイレ、トイレがふさわしい!」

と、私は、トイレの壁面に貼り付けることにいたしました。




 次の朝、トイレから、


 妻の「なに、これぇ!」という声。


 「こんなとこにやめて!お客さんがくることもあるのに!」


ということで、仕方ない、家には2階にもトイレがあるので、2階ならばお客さんも来ない、と、これでOKをいただき、2階のトイレに飾ることにいたしました。




『絵に描いた餅』同様、『絵に描いたトイレットペーパー』では、使われへんやん??

いえいえ、『ウンがついたまま』ということで、ポジティブに考えたいと思います。


―お粗末さまでした。

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