第2話 福山雅治には、かなわない。

 突然、娘が

「パパって、なんで、そんなに年寄りなん?」

友達のおばあちゃんが、私と同い年だったようです。


 娘は、私が44歳の時に生まれました。


「今は、そんなに珍しくもないやろ。

福山雅治だって、おんなじ位に子ができたんと違ったかな?

子供が中学になったら、大して変わらんやん」


「全然違うやん!」と娘。


「何が違うねん?」


「福山雅治、いっぱい金持ってるやん! 全然違うやん!」


容姿じゃなくて、そっちか…


 返す言葉が、思い浮かびませんでした。

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