来てしまいそうな未来と、その世界で主人公の葛藤が重厚感を持って迫ってきます。主人公とその友人、どちらにも感情移入が出来るからこそ、最後はすっきりというよりも、少しやるせなく感じられました。タイトルになっている「コップの中の漣」の使い方が、非常に印象的でした。
これぞ本当のフェイクニュース!一匹の象にまつわる、やるせない、けれどどこか格好いい話。各章題も、読み終えた後に見るとまた味わい深いです。
答えがいくつもあるから難しいんだな。