ご当地を題材にした小説は数ある中、滋賀県が動き出す!!果たして、滋賀県は何処へ行くのか?
関西人なら爆笑確実、徹底してバカバカしい発想がたまらない(笑)そして出オチのしりすぼみではなく、どんどんネタが飛び出してくる。特に最後に明かされるPK計画の真実には、驚愕しつつ大爆笑。これは天才の発想ですよ……!さらに笑いだけでなく琵琶湖の中にある水中都市群などSF的で絵になる美しいシーンも多数。序盤から最後まで続くカオスを見事な文章力でまとめあげている、とても良質なコメディ小説。
そう思わす説得力が、琵琶湖の水のようにあふれている作品。見方を変えれば、それは愛の形。愛は琵琶湖の水と共に広がって日本を包んでいく。夢と希望と自虐とギャグをはらんで、今こそ滋賀は無限の彼方へ……。いいかげんにしとけよ?w
ある日、滋賀県が琵琶湖に水没し、水中都市と化した――そんなぶっ飛んだところから始まる本作。V Tuber、面白社長、女子高生、巨乳の爛漫女子が次々と登場し、あれよあれよという間に日本全国を巻き込んでいく様は、近畿圏で知名度トップ3を奪われた滋賀県による逆襲のようでした(特に京都の扱いは酷いw)。多くは語りません。自分の目で見て、このハチャメチャな物語に没頭して下さい。気付けばあなたも、琵琶湖に『沈んで』いるかも。