【完結御礼】水着回だよ? 全員集合ーー!

「ヒャッハーー! 水着キターーーー!」

「のほぉおおお! 滾るのぉーーーー!」

「余暇」


 どこまでも広がるマリンブルーの海。遠く水平線が真っ直ぐに伸び、空から照りつける太陽の日差しが砂浜を反射しキラキラと輝いている。白いさざ波が音を立て、寄せては返す中、美しい女神達が砂浜より海へと飛び込み、戯れていた。


「肉テロパーティーの皆さんが肉以外で興奮する事もあるんだね」

「私はユズ君の身体を見て興奮しているわよ?」


 上半身の肉体が曝された状態のユズキを見て下半身が疼くレミリア。しかし、今回はユズキの方が大問題に直面していた。眼前の恋人パートナーは今、溢れんばかりの二つのメロンが強調された〝黒い上下のビキニ〟を身につけているのだから。



★メ★★ロ★★ン★


「皆さん、特別依頼エキストラクエストが続いてお疲れでしょう。私がいいところへ連れていってあげますよ?」


 夢の都ドリームタウンでの特別依頼を終えたユズキ達へそう声をかけたのは、誰であろう夢の国ドリームプレミアのトップである夢見の巫女――弥生だった。


 弥生が提案したのは、夢見の回廊にあるとある場所への招待。夢見の回廊には人間界の世界を模倣して創られたいくつかの舞台ステージがある。今回弥生が招待してくれた場所は、星砂浜の舞台スタービーチステージという舞台だった。


 海――海――海――!


 照りつける太陽の下、マリンブルーの海で戯れる妖精達の姿が見えた。


「ヒャッハーー! ノゾミぃーーいっくよーー!」


 水しぶきをかけあい戯れるは、肉テロパーティ。猫妖精マリンはいつものボンテージスーツではなく、Vラインが強調された水着。白い水着の胸部分は全てを隠す事が出来ず、み出ている横乳が美しい。

 

「のほーー! マリンの横乳ーーそそるのぉーー!」


 溢れんばかりのメロンを隠す事もなく露出したかのような水着。メロン色の布は最小限のマイクロビキニ。水を掛け合う彼女ノゾミの果実は、普段身につけている衣装からまるで解放されたかのように、ぷるるるんっ! ぷるるるるるんっ! と左右に揺れていた。


水劉拳すいりゅうけん――水陣壁すいじんへき!」


 浅瀬の水が寄せ集められたかのように渦を巻き起こし巨大な水柱が巻き上がる! 突如巻き起こる水流に、上空へと舞い上がるマリンとノゾミ。


「ちょっとぉおーーツカサそれ反則ーー!」

「やめるのぉおおお!」


 ヒラヒラのフリルが可愛らしい白が基調の水玉ワンピースの水着を身につけたツカサが勝ち誇ったかのようにVサインをしていた。


「ユズ君はマリンさん達と一緒に戯れないの?」

「いや、僕はいいよ」


 マリンブルーの海に入る事なく、砂浜に置かれたパラソルの下で横になっているレミリアと体育座りのユズキ。


 ふと彼が横に視線を向けると黒いビキニからメロンが収穫時ですよと言わんばかりに語りかけてくる。白と黒。いつもとのギャップに彼は思わず下を向いてしまう。


 (いくら僕でも、これは生殺しだよ……)


 紐だけで固定された夢妖精のビキニは紐を引っ張るとメロンが飛び出してしまいそうな三角ビキニ。レミリアは頬を夕暮れ色に染めた彼の反応を楽しむかのように、サングラスをしたまま横になっている。


 尚、もしここで肉テロパーティと戯れても結果は一緒、マリンのモフモフとはみ乳のコラボに、ノゾミのマイクロビキニ×メロンという果実の暴力、さらには一部に需要があるツカサのなだらかな双丘まで揃っているのだ。ユズキはどうすればいいか分からず戸惑っているのであった。


「ねぇ、ユズ君。うつぶせになるからぁ、そこのオイル・・・塗ってくれなーい?」


 (なん……だと!?)


 レミリアがうつぶせになった瞬間、重力によって押し潰されたメロンが横から強調されて黒い布と共にむにゅうん! と飛び出して来たのだ! 見てみぬフリをして無心でユズキは彼女の背中へトロトロヌルヌルのオイルを塗り始める。


「そうそうーー。ああんーー、そこよそこーー気持ちいいわーー」

「ねぇ……レミリア、わざとやってるでしょ?」


「何の事ーー? だってユズ君の反応、可愛いんだものー?」

「もうーーレミリアーー怒るよ!」


 このままやられっぱなしは嫌だと言わんばかりに、レミリアをオイルを手に取った状態で彼女の身体をくすぐり始めるユズキ。


「ひゃ……ちょ……待って! くすぐったい! くすぐったいからぁーーあん♡」


 勢い余って紐が解け、ビキニから解放されてしまうメロン。思わず仰向けとなったレミリアは両手でメロンを隠した状態で馬乗り状態のユズキと目が合ってしまう。


「レミ……リア……」

「ユズ君……私もう……」


 (だめだ、このままじゃ理性が……)


 いくらユズキでも男なのだ。手で覆っただけの果実を目の前に何も感じない訳がない。だんだんと二名ふたりの距離が近づいていき……。レミリアは両目を閉じ……。


「わかった? さくら。こうして成熟する大きくなるのが、男の人の〝チョコバナナ〟なのん」

「凄いです! ユズキ様の水着がさっきより膨らんだように見えます!」


 突然真横から聞こえた声に思わず後方へと飛び上がるユズキ。黄色いチューブトップの水着に鶯色のパレオを身につけたうぐいすと、なぜか濃紺ピチピチの水着を身につけたさくらがじーーっとユズキの下半身・・・を見つめていたのだ。


「うぐいす! さくら! いつの間に!」


「あたしらは暗殺者なのん。気配を消して近づくなんて、朝飯前なのん。あたしらはユズキ様のペット。ご主人様をご奉仕するのは当たり前なのん」

「ユズキ様。先日、お姉様にご奉仕の仕方を教わりました。ユズキ様のチョコバナナを慰めさせて下さい!」

「ちょっ、やめっ! やめてぇええええええ!」


 ユズキは泣きそうになりながら砂浜へと逃げていくのである。


「ちょっと! あんた達! ……よくも、邪魔してくれたわね……」


 わなわなと震える夢妖精。


「そうじゃないのん。みんなでユズキ様を奉仕しようと思ったのん。それにレミリアさんとも一緒に戯れたかったのん!」

「妖精と人間の四重奏カルテットですわ」


「お前らいい加減にしろーー! 夢妖気弾エナジーボール!」 

「のーーん」

「お姉さまぁーー」


 メロンのお姉さんが放つ白き霊球に呑み込まれ、そのまま遠くへ飛ばされる百合姉妹。


 パレオと濃紺スクール水着をそれぞれ身につけた百合姉妹は、華麗に大海原へとダイブしていった。


「あら、ユズキ君ーーレミリアとの戯れは終わったの?」

「ユズキさーん。こちらにもメロンがありますよーー」

「……遊戯」


「ぎゃあああああ! こっちにもぉおおおお!」


 そのまま肉テロパーティの傍を通過していくため、ユズキを追いかけ始めるマリン達。ユズキを追いかける度、マリンの林檎級の横乳が溢れそうになり、ノゾミの果実がぷるんっ! と上下に揺れていた。


 (もう勘弁してくださーーい!)


 生殺しだったユズキがこの日の夜、彼女レミリアと大いに盛り上がった……のかどうか、真実を見た者は誰も居ない。



★★★

その翌日……。


Nさん「昨晩、隣から何かが軋む音が聞こえて来たの……きっと怪奇現象です」

Mさん「ええ、そうね。昨晩は確かに揺れを観測したわ。乳揺霊現象ポルターガイストよきっと!」

Tさん「それが真実」


とあるパーティの証言である。

************************

おまけ


弥生「私の貝殻ビキニは今回需要ありませんね」

ショコラ「えー弥生様素敵ですよ。私はケモ耳に合わせて狐色のチューブトップとピンクのヒラヒラスカートにしてみましたぁー」

ユズキ「お二名ふたり共、本当は出演したかったんですね……」


************************

 え? 嘘? まさかのこれで終わり?

 最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!


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Dランク冒険者の僕は《寵愛》スキルでS級美人のお姉さん達《妖精人》に愛でられます とんこつ毬藻 @tonkotsumarimo

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