ここに出てくるのは、兄弟の話しだ。 しかし互いに微妙な距離があり、主人公とその家族とも微妙な距離がある。そんな主人公の何気ない日常の一幕を描きながら、心の動きが漣と連動するように描かれている。 お互いに相手を尊敬し、羨みながら、口には出さずにいる兄弟の心温まる景色がそこにはある。 果たして兄弟とは? 家族とは? そんな事を考えさせられる一作。 是非、御一読ください。
ベタベタし過ぎず、でもサラリと優しい二人の距離感が好きです。
読み進めていくうちに明らかになっていく、兄弟の一筋縄ではいかない関係に、ドキドキしました。お互いに思いやっているからこそ浮かんでくる遠慮が、文中に見えてきて、それらも段々変わっていくのだろうなという、前向きな展開を想像できる一遍でした。