リハビリ
西木 草成
さて
まずはじめに、長らく小説の更新が滞っていたことをおわびいたします。本日、この投稿時間にようやくパソコンの全調整が終わりました。
度々使わせてもらっている言葉があります。
『自身の存在意義』
どういうことかと言われれば、言葉通りとしか答えられませんが。強いて言うなら、ただそこに立っているだけでは『存在』しているだけで、そこに『意義』はない。その物にどんな価値があるのか、と言うことです。
私は、ここ一ヶ月の間。自身の存在意義を失いました。
何かを創作するわけでもなく、何かをするわけでもなく。一日、ただぼんやりとしたり、バイトをするだけの日々でした。
人間不思議なもので、そんな生活をしてると自分が生きているのだか、死んでいるのかがわからなくなってくる。朝、昼、晩に出る食事が楽しくなくなってくる。自分の体を生かすための本能としての動きになっているのですよ。いつの間に。
夜中に目が覚めて、背中びっしょり寝汗をかいて何を見るのかと思えば、トラウマと友人との記憶。
あの頃には戻れないと言うのはわかっているのに。戻ってやり直せるのであれば、僕は友人の自殺を止められたのかもしれない。そんなことばかり頭の中によぎるわけです。
自分の存在意義というのは、言い方を変えれば『生きる意味』なんです。
僕なんかは、今大学で薬学の勉強をしています。そんな傍で小説を書いているわけですが、いづれ。自分の存在意義は、小説を書くことから薬を作り出すことへと変わってゆく頃がやってくるのでしょう。
それが、どうしようもなく怖い。
自分の数年後が、まるで自分のものではない人生を歩んでいるかのようでものすごく怖い。やりたいことはたくさんあって、教員になりたかったあの日の選択を今でも後悔しています。
生きる意味、もしくは存在意義。それらがブレブレで歩んでいる今、いつか死ぬその瞬間まで僕は自分の選んだ道と、歩んできた過去に胸を張っていけるのか。
今、書き残そうとしている物語に終止符を打てるのか。
パソコン一つなければ文章を打てない、こんな自分に誰だかわからない。けれどもどこかにいると信じてやまない読者の心を大きく揺り動かす物語が書けるのか。
両手にギブスをはめて、両足にサポーターを巻き、必死に顔だけでも正面を向けながら。
これからも、物語を書かせていただきます。
リハビリ 西木 草成 @nisikisousei
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