★★ Very Good!! ハルマゲドンの要素がないのが意外です ますだじゅん てっきり「この世界は間違った世界だ、もうすぐ神によって滅ぼされ、楽園になるんだ」という、「ハルマゲドン思想」が書いてあると思ったのです。 初期のキリスト教がそうであったように、迫害されて被害者意識が強くなると、世の中を憎むものですから。 でも、ハルマゲドン思想ないですね? おどろきです。 レビューいいね! 0 2018年8月15日 21:50
★★★ Excellent!!! 秘めてこそ。それが信仰の第一義だった人々は、神にどんな救いを求めたか。 馳月基矢 カクヨムは翻訳案件のオープンソース化に適している。 と、個人的に考えている。 実際にやってみた感想だ。 古文書や外国語から現代日本語に翻訳して、公開する。 個人サイトでは手の掛かる作業が、カクヨムでは早い。 検索にもヒットしやすく、多方面からの関心を集める。 本作は、長崎の隠れキリシタンに伝わる独自の聖書を、 注釈をつけながら現代日本語に翻訳したものである。 日本的な仏教と混じり合った独特の物語が興味深い。 五島列島・福江島の堂崎天主堂の地獄絵を思い出した。 堂崎天主堂には禁教時代の資料が多数展示されており、 キリスト教とも仏教ともつかない「何か」に出会える。 私の父方の実家は、五島列島の隠れキリシタンである。 父も子供の頃は隠れキリシタンの儀式に参加していた。 その集落では信仰の隠れ蓑は仏教ではなく神道だった。 隠れキリシタンは元来、信仰の証拠を残さないために 文字資料を持たずに口伝のみに頼るとされているから、 過疎によって消滅した祝詞や説話は既にたくさんある。 そんな状況の中、こうして現存する『天地始之事』は、 歴史的な価値、民俗学的な価値が非常に高いと言える。 それをこうして現代日本語訳して頂けるとは有り難い。 2018年6月30日、世界遺産に登録された教会と集落の すぐ近くで生れ育った、潜伏キリシタンの子孫として。 勉強すべき事柄への道標を頂き、本当に感謝致します。 レビューいいね! 2 2018年7月13日 13:38
★★★ Excellent!!! 隠れキリシタンって日本人なんだ 真夜中 緒 この聖書は今昔物語や仏教説話を彷彿とさせるところがあります。 考えて見ると隠れキリシタンって日本人なんだって納得しました。 とても興味深いです。 レビューいいね! 0 2018年7月5日 17:27
★★ Very Good!! 興味深い @52770302 解説も含めて興味深い。仏教説話や他の西洋の物語との混同についても解説されているところがよい。続きが気になる。 レビューいいね! 0 2018年7月4日 16:52