夢の終焉と始まりを


桜が咲き誇る散歩道を同級生達とのんびり歩く。

身を包んでいる紺色の制服はまだ新しくて、

その胸元では金色の桜が光に反射して煌めく。



「ほら笑ってよ晴くん」

「僕は撮るのは好きだけど撮られるのはってちょっ」

「つべこべ言わないの!!ほらお兄ちゃんと撮るよっ」


パシャりとシャッターが切られる


「この歳にもなって記念撮影とか、、、」

「いいじゃん晴くんまんざらでもないくせに」

「その僕が写真撮られるのが大好きな変態みたいな言い方やめてよお兄ちゃん」



あの日から僕は勉強を続け警察学校に首席で合格。

今では立派な警察官として仕事をしている。



”アスファルトに咲く花のように強くありたい”



なんて言っていた修哉や上京した彼らは今頃何をしているのだろうか。

どうせ馬鹿騒ぎしてるんだろうなんて考えながら桜の咲く遊歩道を兄と歩く。














今は生まれ育ったこの場所を

みんなと共に過ごしたこの場所を

いつだってみんなの帰る場所であるこの場所を








またいつか出逢えたら自信を持って「おかえり」って言えるように。












守っていよう、いつまでも。












舞い散る桜に包まれながら僕の正義の桜は花開く。

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僕らの報復計画 天崎 瀬奈 @amasigure

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