#01 タイムデータ
表示された文章ファイルを見たとき、私は愕然とした。
一番上に表示されたデータは「.docx」という見知らぬ拡張子だった。
しかしそんなことよりも、目が行ったのはデータの最終更新日、2034年。
―――1795年前だった。
私は恐る恐る選択し、データを開いた。
2034/03/16
地球から約1光年離れた地点に大気、水、自然、生命体が存在する惑星を発見した。
学会やセンターにも提出した。 公式に登録されるのは数年先だろう。
私が知っている中で生命や水が確認されたのはこれが唯一だろう。
私はヒトをその星に送ろうと考える。
しかしその先の考えがまとまらない。
今日の記録はここで終える。
文章を読み終えた後、私はファイルを閉じて電源を落とした。
次のファイルを見たいという好奇心を抑えながら。
1年前の惑星記録 和朽 @WA9
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。1年前の惑星記録の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます