第13話 マンホールを開ける

マンホールを開けようとすると、雪が降ってきた。強い風が吹き、それは嵐となり、舞い上がる雪から、男が現れた。それはメルだった。そこには×と描いてあるだろう?開けてはいけないよ。不幸なことが起こるから。


夜の神、時計塔の神が来る前にここから早く逃げたほうがいい。君たちの影がなくなり、ここに閉じ込められてしまうから。


吹雪のせいか、神像は凍てついている。あなたは優しくて、端正な顔をしてるけれど、この神像、神様みたいね、とエリカがメルに言うと、メルは顔を少し赤らめたが、優しい瞳でエリカを見た。街路樹まで戻るといい。今はまだ夕方だから。木漏れ日の影の間をぬければ元の世界だ。


・街路樹まで戻る 


https://kakuyomu.jp/works/1177354054886261948/episodes/16816927859983522343


・冒険を続けるなら以下へ。


エリカ達は学校に着いた。窓から見える帽子を被った人のような木が、木漏れ日を窓に映し出し、揺れている。鳥達が何事かを警告している。


月が曲がっている。早く逃げた方がいい。太陽との追いかけっこだ。淡い穏やかな月と星々が会話している。


夜になり、エリカの学校では自転車が奇妙に整頓され、佇んでいる。校内に、オオオオオと外の吹雪の音がし、窓の外では鳥たちが死んでいく。木々と風の声が聞こえる。木は雪が積もり、死んだ落ち葉が、吹雪と共に通りを駆け抜け、氷の中に姿をとどめている。雪の妖精が舞い、雪が窓の外の視界をふさいでいる。雲が、深い森のように暗く、重く垂れこんでいる。


どうやって逃げればいいのよ!学校の中まで逃げ込んだエリカは言う。鏡を探そうか、とフィリップ・モリス。ほう。君たちが通っている学校はこんなところなのだな。とメル。とりあえず、私は吹雪が止むよう雪の妖精と話し合いをするよ。雪の妖精の髪は薔薇のいばらのようで、相手を支配するかのようだ。この薔薇は時計塔まで続いているのよ。連れて行ってあげましょうか?


・ついていく


https://kakuyomu.jp/works/1177354054886261948/episodes/16816927860679619761


・学校に留まる


https://kakuyomu.jp/works/1177354054886261948/episodes/16816927861042585585

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る