性的嗜好

第1話

最近、私の頭の大部分があることで占領されている。

性嗜好について。

男性と女性が恋に落ち、

オツキアイの中で、

どちらかといえば、

女性が受身となって、行為に及ぶ。

これがノーマルだとして。

LGBTという言葉が浸透し始めているように、

この世はノーマルばかりというわけではない。

生まれ持った体は男性だけど、

女性としての自我があり、

男性を性対象とする人。

生まれ持った体が男性で、

男性としての自我もあるけれど、

男性を性対象とする人。

女性に対しても、同パターンあるわけで、

大まかに分類するとすれば、４パターンあることになる。

「タチ」「ネコ」という用語。

同性同士で行為に及ぶ場合の、

一般的に言われてるところの男性役がタチで、

女性役がネコということらしい。

男性同士の場合、男性のネコは存在し、

女性同士の場合、女性のタチは存在する。

男性の中でも、性的にネコ気質の人もいるし、

女性の中でも、性的にタチ気質の人もいるということだ。

ここで、ちょっと思う。

異性同士の恋愛でも、

タチ・ネコはあってもいいんじゃないか。

わかりやすく言えば、

女王様と犬畜生？

サド男と、奴隷女？

言葉にしてしまうと、

すごくアブノーマルな世界なのだけど、

別に、そこまで極端じゃなくても、

みんなそれぞれに、理想というか嗜好はある。

そう、嗜好。全ては嗜好。

男性が男性を好きなのも、嗜好。

女性が女性を好きなのも、嗜好。

一般的にはコレがポピュラーだよ、

っていうのは確かにある、

けど。

人それぞれの、嗜好を突き詰めていけば、

それは人それぞれ違うのは当たり前なわけで。

LGBTをもっと一般に広めようとかいうキレイな話ではない。

ただ、自分の嗜好を考えたとき、

どこにも当てはまらない自分がいる、と

やはり、みんな思ってしまうんじゃないだろうか。

自分が特別な存在というわけではなく、

これは、タイプとして分類されるべきことではない、

のかもしれない。

血液型とか星座みたいに、

こういうタイプなんですぅって

オープンに言うようなことでもないから、

相手とか、周りの人のことって、

わかりづらいし。

付き合っていく中で、

文字通り裸になって、それを確かめ合っていく行為って、

とても素敵で、スリリングで、ロマンチックだと思う。