偶然見かけた出来事から、主人公が子供の頃の、ちょっとした出来事を思い出します。色と風景描写が巧みで、褪せない思い出が、読者の目の前に広がっていくように感じました。そしてその思い出が、少し切なくも感じさせます。
何かの物語のワンシーンを切り取ったかのようなお話し。飴の話を淡々としているだけなのですが、その表現や文章が夏の青空のように清々しい一作でした。