第27話:ラハールが家族に囲まれ原点に戻る。(201612-201706)

 12月になり、寒くなり、やがて2017年を迎えた。1月20日に、元気な男の赤ちゃんが誕生した。ラハールは、赤ちゃん誕生の知らせと、新しい家の件を報告に

実家へ出かけた。実家について、赤ちゃん誕生の知らせと写真を見せると、両親が喜んでくらた。赤ちゃんお名前を、今後のラハールの会社と両親のインド料理屋の

反映を期待して、ジョティス(Jyotis:太陽の光という意味)と名付けた。

 この名前は両親も、喜んでくれた。


 そして、厚木に、300坪の大きな土地を買ったので、そこにインド料理の店を出して欲しいというと本当かいと言い信じられない様子で言った。多分、来年、夏までには、家を建てられるので、設計段階で協力して欲しいと言った。特に、父のヒテシュが、本当に大丈夫なのかと心配した。大丈夫、宝石の商売で金を貯めたから心配しないでと言った。母、カルテープも、信じられないくらい、うれしいよと言ってくれた。その後、ヒテシュの店の厨房の写真を取ったり、店の見取り図をスキャナー

で取り込んで、資料を作り、不動産屋に送った。最初は30人くらいは入れる店

で始めたいといった。拡張しやすい造りの店作りをお願いしたいと、不動産屋に伝えた。冬が過ぎて、桜が咲き散って5月の連休後の5月10日、ラハールの5LDKの2階建ての家と、父のヒテシュと母、カルテープのインド料理屋が完成した。


 2017年5月20日に、ラハールと織子の新居と、父のヒテシュと

母カルテープのインド料理屋が完成した。ラハールは、ご両親に、開店記念として、食料品の買い付けに使える大きなワゴン車をプレゼントした。大きな国道には、大きなインド料理屋の看板を目立つように掲げた。新装記念セールで、営業開始3日間に限り、クジをひいてもらい、1等は、次回の食事1品無料、2等は、半額、3等は

コーラ、ジュース、生ビール小が無料のおまけ付きセールを行った。


 インド料理が珍しく、回転3日間は、混んで、ラハールと友人2人が手伝ったが、注文を待たせる事態が起きるほど、盛況だった。あまり人手が足りないので、午前、午後にアルバイトさんを4人ほど、お願いしたくらいだ。厚木の家から座間の縫製工場までは車で15分で行けるので、ラハールは家から、織子を工場に送り、海老名で車を置き、相鉄線で、会社に通うことにした。


 忙しく、毎日仕事に精出す、ラハールと織子は、その後も、毎日、せっせと、

宝石の商売に、正直に、真剣に取り組んでいた。そうしている間に季節は、夏が過ぎ、秋風、冬へと、変化していった。


 朝起きると遠くに真白き富士の姿、近くに丹沢の山々がラハールと織子と正直者の父のヒテシュと母カルテープのインド料理屋を見つめて、微笑んでいるような美しい朝日が彼らの住み処に差し込んだ!(終了)

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マハラジャの末裔 ハリマオ65 @ks3018yk

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