第26話:家と両親の店の開業(201509-12)
新しく家を買う話を、早速、佐藤織子に伝えた。仕事の休みの日、いろいろ考えた。子育てに向いた、自然豊かな、緑の多い場所で、都心にも出やすい場所と考えあぐねていた。
そして、以前、デザインカットをお願いした厚木を思い出した。あそこは、緑も多いし、小田急、相鉄で新宿、横浜も近い。その後、意を決して、厚木のデザインカットの会社を訪ねた。子育に適していて、インド料理の店にも向いている所と言うと、
数カ所、候補地を教えてくれた。電話で不動産屋を訪問して、情報をもらった。ラハールが、すぐにとは言わないので1年以内に見つけたいと告げた。わかりましたと言いラハールの電話番号とメールアドレスを聞かれ答えた。その後、不動産の情報を調べながら、頻繁に厚木のデザインカットの会社を訪ねる様になった。するとデザインカットの会社の幸田社長と親しくなっていった。そこで配達するダイヤの原石の数も増えていき、デザインカットダイヤの良さを拡大鏡で、お客さんに良く説明できたせいか、実演販売でも良く売れるようになっていった。
2017年6月には、ダイヤモンドの売り上げの半分を占める程、売れた。ダメもとで、ラハールは、高島屋にデザインカット・ダイヤをつけた、ブラウス、ドレスをもって行った。すると、競合する製品がないし、面白い発想であり、持っていった商品を2週間ほど、預からせて欲しいと、高島屋商品部の加藤さんに言われ了解した。10日ほどして、高島屋商品部の加藤さんからの電話で、取り扱いたいと言われた。
あの商品を外商部にも紹介したら、欲しいと言う客が現れたと言った。明日にでも、再度、こちらに来て下さいと言われ、訪問した。高島屋商品部の加藤さんが、あの様な商品をとりあえず、10着、2週間後までに持ってきてくれと言われ了解した。高島屋と商品販売の仮契約を交わすことができた。
その売れ行き次第で、本契約と、注文数量を決めようと言われた。会社に帰って、この話をすると針子の皆が喜んでくれ、2週間で10着なら何とかなりますと言い、早速、高島屋向けの洋服とデザインダイヤの組み合わせを考えると言った。
この話を奥さんの佐藤織子に話すと、コウノトリが赤ちゃんと共に、幸福も運んできてくれたのねと、大喜びだった。2週間後、高島屋を訪問すると、預かった2着は、買いたい客が現れたと言った。そして高島屋商品部の加藤さんが、お客が持っているお気に入りの洋服に合う宝石をデザインして作るという仕事もしてくれるかと聞いてきた。もちろん、お引き受け致しますと答えた。そう言うニーズもあるようだ。
現在の供給可能な数量はと聞かれて、最大月に30着と答え了解してもらった。
数日後、厚木の不動産屋さんから良い物件が出たと連絡があった。小田急線の本厚木駅、相鉄線の海老名駅まで車で15分の所で大きな国道まで300mで土地の値段が10万円/坪で300坪で古家があるので、整地費用を3千万円から差し引くという条件であった。整地は、不動産屋で手配してくれるようだ。その週、確認ため出かけた。大きな国道の騒音は300m離れていたので、それ程気にならない。入り口にインド料理の看板を掲げれば、客も入りやすそうだし、山も川も近く、自然も多く、天然温泉もあるそうだ。ラハールは、写真を撮り、奥さんに送り見てもらい、了解してもらった。両親には驚かすために、内緒にしておくことにした。すぐに不動産屋に整地してもらうように、お願いした。多分、1ケ月もすれば、更地になると言った。今年中に仕上げる様に手配しておくと言ってくれた。
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